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千葉県習志野市

22年度以降に基本計画/文化ホールの再建設へ/習志野市

2020/11/19 日刊建設タイムズ

 習志野市は文化ホールの再建設に向け、2022年度以降に基本計画を策定する。文化ホールは、モリシア津田沼との合築で、谷津1―16―1に所在。野村不動産㈱が建物および敷地の信託受益権を持ち、市は文化ホールについて区分所有権・借地権・使用貸借権を有している。津田沼駅南口地区市街地再開発事業の計画範囲に位置していることから、文化ホールについても検討が必要となっている。

 年度内の再建設基本構想素案の取りまとめに向け、利用者へのヒアリングを実施しているほか、市民ワークショップの開催を検討中。21年度には第三者会議を設置した上で、素案に対する意見を聴取し、構想を策定する。その後、22年度以降の基本計画などの段階で具体的な施設機能などの検討を深化させ、必要に応じて基本設計・実施設計の策定に取り組む方針としている。

 再開発によりJR津田沼駅南口地区に建設される民間施設の一部専有による設置も検討することになりそうだ。再建設にあたり、音の響きを重視した多目的ホールとして、約1500席を維持し、市民の文化活動を支える誰もが利用しやすい施設を目指す。

 文化ホール・モリシア津田沼の建物はSRC+RC造地下3階付き地上12階建て、延べ床面積9万3632・42㎡。1978年12月21日の開設で、老朽化が進んでいる。

 文化ホールは4~8階の一部で、面積7083㎡。主に▽4階=ホワイエ、主催者控え室、トイレ、ロビー、倉庫、オーケストラピット、事務室、楽屋、ギャラリー、機械室、保健室、シャワー室、リハーサル室、理事室▽5階=舞台、客席1475席、ロビー、身障者用トイレ、控え室、照明倉庫、ピアノ庫、鳥屋――で構成されている。


 文化振興計画で方向性示す


 関連して、2025年度までの5年間を期間とする文化振興計画を21年2月に策定する予定。

 案では、文化振興に関する将来像に「誰もが文化に親しみ、心豊かに暮らせるまち」を掲げ、実現に向けた方向性として▽文化に触れる~機会の提供~▽文化をつなぐ~継承と育成~▽文化を活かす~活用~――を設定。

 このうち「文化を活かす~活用~」では、「『音楽のまち』を象徴する習志野文化ホールの充実」を施策に位置付け、音の響きを重視した、誰もが利用しやすい文化ホールの再整備の検討に取り組むこととした。

 案は、社会教育課や市民広聴課などで閲覧に供しているほか、市ホームページからダウンロードできる。案のパブリックコメントは、市内在住・在勤者などを対象として、12月18日まで実施している。

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