坂東市は2日開会の市議会定例会に補正予算案を上程した。主なものでは逆井山小学校のトイレ改修に1億5378万円を計上し、全額を繰越明許費に措置している。また坂東消防署の改築に向け、建設候補地の不動産鑑定等委託に231万4000円を盛り込んでいる。
逆井山小はトイレの悪臭改善を図るため、洋式化や配管更新などのほか、多目的トイレの増築を計画。また付帯設備工事として既存単独処理浄化槽を50人槽の合併処理浄化槽に更新するとともに、工事中のトイレが使用できない期間に対応するため、仮設トイレを設置する予定。
工事費に1億4960万円、監理委託料に418万円を配分。財源の一部には文部科学省の学校施設環境改善交付金を充てる見込み。2021年12月ごろの完了を目指す。
坂東消防署は坂東市岩井字西ノ台地内に建て替えを検討しており、茨城西南地方広域市町村圏事務組合と共同で進めている。組合とも協議しながら、21年度にも用地取得に取り掛かる。
補正案ではこのほか、工業団地に進出した企業7社に対する奨励金1億2363万3000円を設定している。
一般会計全体には2億3313万1000円を追加し、総額を276億3049万円とする。会期は10日まで。
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補正予算案の主な内容は次のとおり。
【総務費】
◆企業立地推進・市土地開発公社補助金=800万円
【商工費】
◆企業立地推進・工場誘致奨励金=1億2363万3000円
【消防費】
◆常備消防・不動産鑑定等委託=231万4000円
【教育費】
◆小学校施設整備
◇逆井山小学校校舎トイレ改修工事監理委託=418万円
◇逆井山小学校校舎トイレ改修工事=1億4960万円
【写真=逆井山小】