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茨城県土浦市

年度内の発注へ調整/空調設置とトイレ改修を/小中学校環境改善

2020/12/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市は小中学校の環境改善に前倒しで取り掛かる。12月補正予算案に事業費として総額11億9306万4000円を計上しており、21校の空調機器整備、4校のトイレ改修を実施する計画。現在は設計をそれぞれ進めている。履行期限は全て2021年1月30日。年度内の工事発注へ向け、学校とも調整を図り、21年度中の完了を目指す。


 空調機器整備は、近年の猛暑や新型コロナウイルスを踏まえ、配膳室や、理科室などの教科別教室の温度や湿度を適正に管理し、衛生環境を保つために実施する。土浦小と都和小を除く小学校13校、中学校7校、義務教育学校1校の合計21校が対象で、空調機器設置や付帯工事を行う。

 このうち東小、大岩田小、荒川沖小、中村小、土浦第二小、上大津東小、神立小、右籾小、乙戸小、菅谷小の10校は本年度に空調機器を設置。そのため10校では設置に伴う受変電設備の改修などを実施する予定。

 設計は北部の小学校(土浦第二、真鍋、上大津東、神立、都和南、菅谷)を㈱石川建築設計事務所(土浦市)、南部の小学校(下高津、大岩田、東、荒川沖、中村、右籾、乙戸)を㈱根本英建築設計事務所(同市)、7中学校と新治学園義務教育学校を㈱須藤隆建築設計事務所(同市)が担当している。

 土浦小と都和小は改築時に設置済みであるため対象外となっている。

 トイレ改修は大規模改造が未実施で、経年劣化が著しい神立小、乙戸小、都和南小、都和中の4校で計画。工事箇所は3小学校で16カ所、中学校で8カ所を想定している。

 洋式化や乾式化、老朽化した給排水管の更新、照明設備の一部改修を予定。設計は小学校を㈲枝川建築設計事務所(土浦市)、中学校を一級建築士伊沢綜合建築研究所(取手市)が進めている。

 事業費の内訳は、小学校が空調機器設置工事に3億63万円、空調機器設置工事監理委託に1160万9000円、トイレ改修工事に2億8262万6000円、トイレ改修工事監理委託に663万6000円。

 中学校が空調機器設置工事(義務教育学校含む)に4億428万3000円、空調機器設置工事監理委託に596万9000円、トイレ改修工事に1億7932万9000円、トイレ改修工事監理委託に198万2000円となっている。

 財源には文部科学省の学校施設環境改善交付金などを活用する。交付金の内示に伴い、21年度に予定していた工事を前倒しで実施する。

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