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茨城県土浦市

統合校は27年4月までの開校目標/上大津地区小学校適正配置

2020/12/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市は上大津地区の小学校適正配置で、上大津東小と菅谷小の統合校の整備場所を土浦第五中付近の半径500m以内を目安とする方針を固めた。統合校は施設分離型の小中一貫校とし、範囲内での建設を基本とするが、用地取得の状況によっては土浦第五中隣接地での増築や施設の一部共用も視野に入れており、今後検討する。

 一般的に用地取得、設計、校舎整備などに4~5年程度かかることを踏まえ、2027年4月までの開校を目標としつつ、できる限り早期の開校を目指す。

 21年度以降に整備基本計画策定検討委員会を発足する予定で、基本方針や整備方針などを検討し、具体化へ向けて詰め、用地取得に取り掛かる。

 適正配置実施計画では、上大津地区の神立小、上大津東小、上大津西小、菅谷小の4校の統合では過大規模となるため、今後も適正な教育環境の維持が可能な神立小を除く3校を統合する。

 整備場所には各小学校学区の中心に位置している「土浦第五中学校付近」を選定した。

 統合校は土浦第五中に近いほど、効果的な小中一貫教育が可能としているが、同地区で統合対象外の神立小との公平性などを考慮し、義務教育学校にはしない考え。ことし4月からは複式学級を行っていた上大津西小を菅谷小へ暫定的に統合した。

 上大津地区では、上大津西小と菅谷小は児童が減少している一方、上大津東小は地域の開発などで児童増加による教室不足が予想されており、これらの課題解決を図るため、統合校の整備を計画。住民説明会や検討委員会などで議論を進めていた。

 21年度以降、基本計画策定検討委員会と併せて、開校準備協議会の発足を予定している。協議会では統合校の校名や規約、通学路、経営方針、開校記念事業、閉校に向けた式典などを検討していく。

 このほか統合後の学校跡地についての利活用に向け、方法や方向性の検討も進める。

 各校の施設規模は、上大津東小の校舎がRC造2階建て、延べ床面積3037㎡、屋内運動場がS造2階建て、同794㎡。上大津西小の校舎がRC造3階建て、同2267㎡、屋内運動場がS造2階建て、同794㎡。

 菅谷小の校舎がRC造3階建て、同3576㎡、屋内運動場がS造2階建て、同794㎡。神立小の校舎がRC造3階建て、同4386㎡、屋内運動場がS造2階建て、同976㎡。

 屋外運動場は上大津東小が6228㎡、上大津西小が8139㎡、菅谷小が1万6600㎡、神立小が2万5664㎡となっている。


 【写真=イメージ図】

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