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山梨市駅前区画整理が完了 市が建設業者らに感謝

2021/01/08 山梨建設新聞

 山梨市駅前土地区画整理事業が完了し、昨年12月4日に駅前広場で竣工式典が行われた。1993年の都市計画決定から約27年。新たな街の完成に市関係者は、「地域住民や建設業者の方々に協力して頂いたおかげで、成し遂げることができた。地域の皆さまには本当に感謝している」と話した。

 区画整理を行ったのは、山梨市駅北口駅前を含む周辺約5・8ha。市の中心部に当たる場所で、家屋や商店が立ち並び西側には笛吹川が流れる。昔ながらの木造住宅が密集していた地域で、小規模で不整形な敷地も数多くあった。

 事業化に向け現地調査に着手したのは1977年。その後調査を重ね14年後の91年に事業計画案が完成した。同計画案の作成はパスコ(東京都目黒区)が担当。国へ計画を提出し、93年1月に都市計画決定された。家屋の移転とともに電線類の地中化などにも着手し、2004年に駅前広場が完成。道路や水路、公園・緑地なども整備された。

 事業実施前の対象地域の総筆数は372筆(宅地231筆、公共用地141筆)。それが実施後は169筆と半分以下に整理された。3本の都市計画道路を軸に整形された区画が並び、市の中心部にふさわしい機能的な街並みに変わった。

 総事業費は111億4000万円。このうち公共施設の整備に18億円、補償費に59億1400万円、減価買収費に13億4600万円を投じた。市担当者は「多くの地権者が補償金を家屋の建て替えに充ててくれたことで、地元経済の活性化にもつながった」と感謝した。また、さまざまなライフラインが走り、家屋が密集した地域で工事を完成させた建設業者に対し、「市街地での工事は難しい場面も多い中、とても協力していただいた」と、謝意を示した。


【写真1=昨年12月竣工式開催】

【写真2=整理前の山梨市駅周辺】

【写真3=現在の山梨市駅周辺】

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