県は老朽化が進む県総合農業技術センター(甲斐市下今井地内)を建て替える。佐野設計・初鹿和久JVが設計を作成しており、新年度の着工を目指す。計画時に見込んだ総事業費は12億5000万円。新施設完成後、現施設跡地に農産物を栽培する「高軒高ハウス」を設置する計画もある。
空き施設だったセンター北館を取り壊し、跡地に新施設を建てる。北館は本年度、矢崎興業施工で解体され、すでに更地になっている。新築する施設はRC造2階建て、延べ床面積は2000㎡弱を見込む。新築と併せて外構・植栽なども予定。駐車場は普通車用のほか、大型バスで見学に訪れることを考え大型車用も整備する。工事費は新年度予算案に盛り込む見通し。2022年度の完成を目指す。
現在使用している本館は新施設完成後取り壊す。跡地には農業用ハウスを建てる方向で今後詳細を詰める。従来より支柱をかさ上げした高軒高ハウスで、4~6棟程度を検討している。ハウスではIOT(モノのインターネット)など最先端の技術を取り入れた、トマト栽培などを考えている。
センターは国道52号(通称・甲西バイパス)沿いに位置。近くにショッピングモール「ラザウォーク甲斐双葉」などがある。
【写真=新施設完成後、解体する本館】