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茨城県筑西市

明野義務校に38億円/旧筑西市民病院を解体へ/21年度当初予算案

2021/02/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑西市(須藤茂市長)は19日、2021年度当初予算案を発表した。主なものでは明野地区義務教育学校整備に3カ年継続費38億9000万円を措置し、早ければ同年度上半期中にも発注する。また旧筑西市民病院解体に3カ年継続費7億7991万3000円、協和中学校屋内プール整備に2カ年継続費6億6054万8000円、玉戸・一本松線整備に事業費5億1744万3000円を設定している。

 一般会計の総額は447億5000万円で対前年度比5・7%(24億2000万円)増の過去最大規模。普通建設事業費については69億3648万円で明野地区義務教育学校整備などが要因となり、同61・2%の大幅増。

 明野地区義務教育学校は施設一体型とし、明野地区の小学校5校を統合し、明野中学校の敷地内に小学生用の新校舎と新屋内運動場を整備する計画。新校舎はRC造3階建て、延べ床面積7466・66㎡、新屋内運動場はRC造(一部S造)平屋、同989・88㎡を想定。24年4月の開校を目指す。

 継続費の内訳は21年度23億3400万円、22年度13億6150万円、23年度1億9450万円。

 協和中学校プールは既存プールを解体した上で、跡地に屋内プールを建設する。プール棟と管理棟を整備する予定で、21年度に解体工事を実施し、新屋内プールの整備工事に着手する。22年度の整備完了を予定。継続費の内訳は21年度5億2843万9000円、22年度1億3210万9000円となっている。

 また学校関係では、小学校で老朽化が進むプール施設の解体に向けた設計委託に600万円を付けた。21年度は大村小と鳥羽小が対象。

 旧筑西市民病院は病院施設の再編統合に伴い、18年9月に閉院。老朽の進行を踏まえ、敷地内で現在も運営している筑西診療所などを除く既存施設を解体する。事業期間は21~23年度を見込んでおり、21年度に1億4429万1000円、22年度に2億8105万3000円、23年度に3億5456万9000円を配分する。

 都市計画道路玉戸・一本松線整備は21年度から道路改良舗装工事などに着手する予定。工事費3億500万円、設計委託料3000万円、測量委託料1300万円、設計監理委託料700万円、補償物件調査調査委託料500万円、土地鑑定評価調査委託料400万円、用地購入費1億100万円を計上。

 また土木関係では、橋梁長寿命化で5橋の維持補修工事に1億8671万6000円、175橋程度の点検委託に6700万円を設定している。

 このほか明野元気館等複合施設駐車場整備の測量設計委託等に939万3000円を計上。工事は22年度に行う計画。

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