記事

事業者
国土交通省北陸地方整備局(建設)

新年度に新技術活用表彰制度を新設

2021/03/11 新潟建設新聞

 北陸地方整備局は、2021年度から新技術活用に関する表彰制度を新設し、総合評価で加点するほか、フレームワークモデル工事も県内2事務所で試行する。またコロナ禍を踏まえてCPDS等の取得単位を緩和する。10日に総合評価審査員会が開かれ、新年度の実施計画を了承した。

 新年度から取り組む新技術活用の表彰制度は、3次元測量・設計、ICT、BIM/CIMの活用、i-Constructionに係る人材の育成、講習会など生産性向上の優れた取り組みを表彰する。表彰の時期等は検討中としているが、総合評価の配点は工事が2点、業務で5点とし、優良工事等、災害功労者表彰と重複した評価は行わない。

 またフレームワークモデル工事は、一定の地域内で類似する複数の工事で、あらかじめ参加希望の意思を確認し、参加希望者の名簿を作成。その中から工事ごとに指名競争入札を行う。技術者の不足等が見込まれる場合に、あらかじめ参加希望者を募ることで不調を避けるほか、提出資料の簡素化・合理化を図る。現在、富山河川国道事務所で試行を進めており、新年度は、長岡国道事務所と信濃川河川事務所の県内2事務所で試行する。

 CPDSの単位取得認定については、コロナ禍で対象となる研修会、講習会等が中止となっていることから20年度と21年度の2カ年で1・0とし、技術論文等も評価対象とする。

 そのほか水門設備、揚排水ポンプ設備など機械設備の修繕工事で1者応札が多発している案件を対象に、事前に参加者の有無を確認する公募を行い、参加者が複数の場合は一般競争、1者のみの場合は随意契約とする。

 WTO対象工事では、技術提案評価型S型で技術提案を求める評価事項数を1~2課題、5事項を試行的に実施。海外インフラプロジェクトの認定、表彰も実績とし評価する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら