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茨城県土浦市

土浦市が跨線橋の架け替えと撤去をJRに委託

2021/03/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市道路建設課は、JR常磐線に架かる「常磐線3号橋」の架け替えと、「常磐線4号橋」の撤去を計画しており、それぞれの工事をJR東日本水戸支社に委託する。2021年度当初予算案には、両工事の委託料9億2293万円を債務負担行為に設定。期間は25年度まで。施行協定を6月以降に締結し、24年度までに3号橋を架け替え、25年度に4号橋を撤去する見通しだ。

 3号橋(国分地内)と4号橋(富士崎2丁目)は、小松ヶ丘町の住宅地の北側で常磐線に架かる人道橋。近くには土浦第二小学校や水戸刑務所土浦拘置支所、土浦日本大学高校がある。いずれも架設年は不明で、橋脚に線路のレールを用いた珍しい構造となっている。

 諸元は3号橋が橋長31・85m、幅員3・7m、7径間。4号橋が橋長40・7m、幅員2・6m、9径間。

 どちらも橋面にはコンクリート柵板を敷いている。現況は橋脚のレールが錆びており、筋交いが断裂している。

 17年にJRが実施した点検では、どちらも早期に措置を講ずべき状態の「Ⅲ」判定だった。判定は県建設技術公社が行った。

 新しい3号橋は、橋長32m、幅員4・42mの3径間連続ラーメン橋。橋脚は鋼管円形柱(口径600㎜×9)、基礎は鋼管杭(口径800㎜、L27m)。

 上部工橋面はアスファルト舗装(t30㎜)、調整モルタル(t20~49㎜)、穴あきPC床版(t100㎜)、PC床版ゴムパッド(t30㎜)。橋脚部には剥落防止板(パンチングメタル)を設置する。両脇には手摺と落下防止柵(H1・23m)を設ける。

 設計はJR東日本コンサルタンツ㈱が19年度に策定した。

 市はJRと6月以降に施行協定を結ぶ。工事は早ければ10月にも3号橋架け替えに着手する。なお、隣の4号橋を迂回路とするため、仮橋は設置せずに施工する。


【①架け替える3号橋②撤去する4号橋】

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