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(社)埼玉県電業協会

埼玉県電業協会がハイブリッド形式で企業対策セミナー

2021/03/19 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は3月16日、さいたま市内の埼玉建産連研修センターで本年度の第1回企業対策セミナーを開いた。

 今回は対面型とオンラインでの同時開催で、協会主催のセミナーとしては初のハイブリッド形式となった。当日は直接来場が21人、Zoomを利用したリモート参加が15人の計36人が聴講。人手不足を補う外国人雇用のポイントを学んだ。

 冒頭、あいさつに立った岡村会長はコロナ渦の中、セミナーを開催できたことに敬意を表し、コロナ終息後を見据えた経営手法の1つとして外国人雇用の優位性を強調し、講演内容がその一助となることに期待を寄せた。

 その後、講演へと移行。メンタルチャージISC研究所の岡本文宏氏が「人手不足の時代の外国人雇用の成功法則~失敗しない!外国人スタッフ採用・育成法~」をテーマに講義を行った。岡本氏はコンビニエンスストア経営時の経験を織り交ぜながら、外国人採用のコツや面接時のポイント、雇用したのちのマネジメント手法などを伝授した。「できる人が採れない」「できる人に育たない」「できる人は続かない」といった人材問題の3重苦に対し、岡本氏は安易な採用は避けるべきとし「頭数合わせの採用は駄目で、猫の手は借りてはいけない。しっかりとした採用基準を定めた上で取り組むこと」と強く促した。また、面接時には質問者と観察者の2人組で行うことを求め、複数の目で見極める大切さを呼び掛けるとともに、慣れない異国での暮らしはわれわれが想像する以上にストレスを感じやすいため、採用後は外国人の胸中を理解するための個別ミーティングの実施も提案した。

 最後に岡本氏は「1からではなく0から教えること。日本人なら言わなくても分かることが、外国人には理解できないことが多い。また入社前後のギャップを極力少なくすることが退社や転職を防ぐポイント」と述べ、これらの点が雇う側と雇われる側双方に良好な関係をもたらすとまとめた。

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