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茨城県筑西広域市町村圏事務組合

設備更新が6月発注へ/ごみ処理施設の基幹的設備改良

2021/04/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑西広域市町村圏事務組合は環境センターのごみ処理施設について早ければ6月にも基幹的設備改良を発注する。焼却炉や電気設備の更新を計画しており、施設の延命化を図る。2021年度に詳細設計と新設備の製作に取り掛かり、22年度の着工、25年度の完了を目指す。21年度予算に5カ年継続費81億750万1000円を措置した。

 基幹的設備改良では焼却施設について22年度から焼却炉3基の更新を予定し、3号炉、2号炉、1号炉の順で実施する。また中央監視室などの電気計装設備を一部更新する。ストックヤードの整備なども計画している。

 基本設計と発注支援業務は日本環境衛生センター(神奈川県川崎市)が担当している。

 継続費の内訳は21年度1億2706万円、22年度32億2620万円、23年度4億2053万6000円、24年度20億2378万4000円、25年度23億992万1000円。

 21年度は工事に2億3821万7000円、基幹的設備改良設計施工監理委託に884万3000円、ストックヤード建設工事施工監理委託に170万5000円、備品購入に3000万円を配分した。

 環境センターはごみ処理施設、リサイクルプラザ、し尿処理施設などで構成。所在地は筑西市下川島658で、斎場「きぬ聖苑」の南側に立地する。

 ごみ処理施設はリサイクルプラザと一体となった施設で、規模はRC造地上6階地下1階建て、延べ床面積約1万9200㎡(ごみ処理施設=約1万5100㎡、リサイクルプラザ=約4100㎡)。

 可燃物の焼却とともに、排ガス熱を利用した発電を行っており、発電能力は最大3800kW。焼却能力は1日当たり240t(80t×3炉)、灰溶融能力は同31t(1炉)。焼却炉のほか、起重機や蒸気タービン発電機などを備える。

 同センターは03年に竣工し、重要設備の老朽化が進行していることを踏まえ、基幹的設備の改良に着手。施設の機能保全と延命化を図る。

 20年度までに、日立造船㈱東京本社(東京都品川区)がし尿処理施設を、三菱パワーインダストリー㈱(神奈川県横浜市)がリサイクルプラザを実施している。いずれも随意契約で委託した。

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