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茨城県かすみがうら市

かすみがうら市が神立駅周辺再生整備計画まとむ

2021/04/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 かすみがうら市都市整備課はこのほど、JR神立駅周辺の中心市街地地区のにぎわいを取り戻すため、都市再生整備計画を策定した。期間は2021~25年度の5年間で、総事業費は28億9600万円を試算。基幹事業として、防災公園と複合交流施設、神立駅東口歩行者専用道路、市道8―0381号線歩道、都市計画道路神立停車場線照明施設の整備に取りかかっていく。21年度は公園と複合施設の基本設計や測量調査、歩行者専用道路の設計と工事を予定している。

 同計画は、中心市街地のにぎわい再生に向け、神立駅周辺の62haで利便性の高い歩行空間の形成や、魅力ある交流拠点の創出を図るために策定。国の都市構造再編集中支援事業の交付金を受けて進める。

 複合交流拠点施設と防災公園は、稲吉南2-2625-3に新設する。期間は複合施設が23年度までで、公園が24年度まで。事業費は合計約26億円を見込んでいる。

 複合施設(1556・5㎡)には、行政窓口・事務スペースや防災備蓄倉庫、図書館機能(閲覧スペース、学習スペース、会議室)、エントランス(キッズスペース、情報コーナー、待合スペース)、市民ホール(多目的スペース、カフェ・オープンテラス)を配置。

 隣には、防災倉庫を備えた災害時の避難場所となる都市公園(1万5341㎡)を整備する。

 21年度は基本設計や地質調査、測量などを予定。当初予算に4672万円を計上した。

 道路関係では、神立駅東口の線路沿いに歩行者専用道路を整備する。延長110mで、幅員2・4m~4m。LED街灯(5基)を設置し、カラー舗装(197㎡)も施工する。事業費は6420万円。21年度は設計と工事を発注する。

 狭あいな市道8―0381号線では、片側に歩道を設置する。延長110mで、現在の幅員は6・7m。事業費は1億5830万円。本年度は450万円を予算化しており、測量と概略設計を行う。

 神立停車場線では、歩道両側にLED街灯を設置する。1500m区間に96基を想定。事業費2億80万円。21年度は5月までに設計を発注する。22~24年度に施工。

 そのほか、自転車ナビマークの設置も計画。1500m区間に150カ所で事業費800万円。本年度に設計をまとめ、来年度に施工する。

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