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【道路被害】凍上災の災害復旧事業で3年ぶりに採択要件を通知

2021/04/14 本社配信

 国土交通省は、今冬の異常低温による道路被害の復旧を支援するため、凍上災(=W)の災害復旧事業の採択要件を定め、地方自治体へ通知した。今冬は道路舗装のひび割れが路盤まで及ぶといった凍上現象による道路被害が報告されており、通行に支障を来す恐れがあることから、3年ぶりに災害復旧事業を採択する見通しだ。

 今回の通知では、①被害のあった地域における今冬の凍結指数が10年確率凍結指数を超えている②凍上災の対象となる道路はアスファルト厚が3㎝以上のアスファルト舗装道路―を主な採択要件としている。

 今後、自治体からの災害状況の報告、申請に基づき災害査定を行い、早期の復旧を支援する。


W=凍上災(とうじょうさい)

 凍上現象により道路に被害が発生する災害。冬期の低温によって路盤などに大きな霜柱が発生し、地面が隆起することで舗装にひび割れなどが発生する場合と、春の融解期に起こる路盤の支持力低下で舗装の沈下と亀甲状のひび割れなどが発生する場合の2種類がある。

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