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県子ども科学館基本設計、展示改修、参加表明30日まで

2021/04/15 日本工業経済新聞(栃木版)

 県こども政策課は14日、「県子ども総合科学館改修に係る基本設計作成業務」の公募型プロポーザルを公告した。20日に事前説明会を宇都宮市西川田町の現地で開催。参加表明書を30日まで、企画提案書を5月14日まで持参または郵送(必着)で受け付ける。委託契約金額の上限は4811万7000円(税込み)。

 子ども総合科学館は子どもたちが科学的な知識や体験を楽しみながら学習し、活動できる場として1988年に開館。年間約55万人、19年度末までに延べ1577万人が訪れた。33年が経過して一部の展示物や設備は陳腐化し、老朽化に伴う不具合が発生。修繕部品の調達が困難なため利用できなくなっている。

 引き続き役割を果たすため①最新の科学技術が反映され、好奇心をかき立てる魅力ある施設②ものづくり県として県内企業や大学等研究機関などの技術に触れられる③子どもを中心として誰もが障壁なく安全に利用④維持管理を含む費用抑制-に配慮してリデザイン。24年度内のリニューアルオープンを目指して大規模改修を実施する。

 施設概要は敷地面積16万7585平方m、建物は88年5月の建設。SRC造2階建て延べ床1万44平方m。屋上に天文台が設置されている。

 今回の設計業務の対象となる大規模改修工事の範囲は屋内施設と屋外施設。改修と併せて実施を予定する長寿命化、特定天井改修、省エネ改修工事(照明LED化)の基本設計は業務の対象外。

 業務内容は①基礎調査(ニーズ、県内企業や大学等研究機関との連携可能性、屋内・屋外施設や事業・活動内容調査)②大規模改修に向けた基本的な考え方の整理(改修方針の決定、改修範囲の検討、改修工事費用算出、工事スケジュール等)③大規模改修基本設計(改修後の管理運営計画や事業・活動計画を含む)-などを改修調査業務報告書を踏まえて実施する。履行期間は22年3月22日まで。

 参加資格は地方公共団体または国が発注した類似業務の完了実績がある者。プレゼンテーション審査は5月21日。評価は遂行能力(配点15点)、提案内容(80点)、必要経費(5点)で実施し、審査結果は28日に公表する予定。

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