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群馬県高崎土木事務所

県高崎土木の21年度主要事業

2021/04/20 群馬建設新聞

県高崎土木事務所(松岡利一所長)は、2021年度の主要事業を明らかにした。総事業費は20年度補正・ゼロ県債含め、県内土木事務所では最大級となる約70億円。西毛広域幹線道路高崎工区は、高崎市保渡田町地内で市道のボックスカルバート敷設工事などを行う。がけ崩れ対策工事を実施する、はるな郷A地区は21年度に初弾工を発注。井野川の河川改修事業については、新設する調節池の測量などを計画している。

事業費内訳は道路約58億円、河川砂防約12億円。発注件数は、20年度と同規模程度となる300~400件を見込む。

西毛広域幹線道路高崎工区は、主要地方道前橋安中富岡線のバイパス事業で、高崎市棟高町地内の主要地方道高崎渋川線から高崎市箕郷町上芝地内の主要地方道高崎東吾妻線までの3170m(幅員25m)区間が対象。14年度に事業着手、21年度は西毛広域幹線道路の下を通る市道群馬5-33号線のボックスカルバート敷設工事を行う。幅5600㎜×高さ4000㎜のボックスカルバートを24m敷設する。測量設計は冨永調査事務所(高崎市)がまとめた。このほか、用地買収や文化財調査を実施する。

はるな郷A地区は災害時要援護者施設はるな郷(箕郷町松之沢333)の相向かいの急傾斜地崩壊危険区域で、がけ崩れ対策工事を行う。21年度は初弾工として崩壊土砂防護柵設置工事を実施する。施工延長は検討中。構造物詳細設計は新井調査設計(高崎市)。

井野川の河川改修事業は、20年度に概成した河道断面拡大工事のほか、上大類町地先、大八木町地先、綿貫町地先、新保町地先の4カ所で調節池の新設工事を実施する。うち、上大類町地先、大八木町地先、綿貫町地先で計画する3池は井野川右岸側、残る新保町地先の1池は左岸側に整備する。20年度は先行して上大類町地先に整備する池の測量・概略設計、地質調査に着手。測量・概略設計はエイト日本技術開発(東京都中野区)、地質調査は冨永調査事務所(高崎市)へ委託した。21年度は、地形測量などの検討業務を行う。

このほかの主要事業は次のとおり。

【烏川築堤】

無堤防区間となっているJR信越本線上流の右岸側、400m区間で築堤工事を進めている。21年度は約400m(幅員約3m)区間で天端舗装を行う。粒度調整砕石30を厚さ7㎝で敷き、厚さ4㎝の再生密粒度アスコン13で仕上げる。

【西毛広域幹線道路高崎安中工区】

県道下里見安中線のバイパス整備で、下里見町地内の国道406号草津街道から安中市下秋間地内までの3800m(幅員10・5m)区間。うち、県高崎土木事務所施工区間が2530m。(仮称)市境トンネルや下里見高架橋などを新設する。トンネルは延長632m。下里見高架橋は橋長278m、全幅11mの6径間連続鋼鈑桁橋。上部工の鋼重は約639t。トラッククレーン工法で架設する。橋台2基は逆T式、橋脚5基は張り出し式となる。基礎は橋台2基がφ1200㎜、橋脚5基については、φ1500㎜の場所打ち杭を打設。21年度は用地買収を進める。

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