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東日本高速道路(株)新潟支社

北陸道床版取替工事で5月から車線切り替えながら施工

2021/04/20 新潟建設新聞

 NEXCO東日本新潟支社は、北陸自動車道中之島見附IC~三条燕IC間で進める栄橋等の橋梁リニューアル工事で、5月から終日対面通行規制を実施する。工事期間中の渋滞を避けるため、中央分離帯に新たな車線を設置し5車線化するとともに、移動式コンクリート製防護柵「ロードジッパー・システム」を採用して朝夕で車線の切り替えを行いながら工事を進める。中央分離帯への車線設置およびロードジッパー・システムによる車線切り替えを組み合わせた施工は、同社管内では初めて。

 中之島見附IC~三条燕IC間は、1978年に供用を開始した新潟県内で最も古い区間で、開通後43年を経過している。同工事では栄橋L363mと貝喰川橋L156mの老朽化した床版をPC床版に取り替える。

 施工は鉄建建設が担当し、5月15日~7月16日の期間で、新潟方面への下り線、8月25日~10月27日には東京方面上り線で通行規制を行いながら工事が進められる。工事期間中は片側に通行車線を集約し、中央分離帯の新設車線を含めて3車線を確保。朝方は東京方面、夕方は新潟方面と交通量が多い時間帯に合わせて2車線とする車線を切り替えながら工事を進める。中央分離帯への車線設置は昨年11月までに完了している。

 車線の切り替えには、ロードジッパー・システムを採用。県内では高瀬川橋の床版取り替え工事に続き2例目の採用となる。コンクリート製防護柵を専用車で移動・設置するシステムで、交通量に応じて渋滞を避けながら臨機応変に車線規制を変更できるほか、重機を使った設置で安全性も高い。

 交通量に応じた車線切り替えで、工事渋滞が生じないように施工を進める考えだが、土日については上下線ともに渋滞は避けられない見通し。同社では事前の交通情報の確認や時間変更のほか、国道8号への迂回を呼び掛けており期間中には迂回に伴い増加した分の料金調整も合わせて行う。

 また6月~10月には北陸自動車道朝日IC~親不知IC間でもトンネルのリニューアル工事を予定。城山トンネルの盤ぶくれ対策としてインバートを設置。下り線1・6㎞の通行を規制し、1車線対面通行とする。

【写真=ロードジッパーシステム再び】

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