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国土交通省千曲川河川事務所

災害対策車格納庫完成式を開催

2021/04/21 長野建設新聞

国土交通省千曲川河川事務所(齋藤充所長)は16日、松本出張所管内の災害対策車格納庫完成式を同格納庫建設地で開催した。同事務所松本出張所管内において、浸水被害の軽減を目的とした排水ポンプ車および照明車を2台ずつ新たに配備することとなり、それらを格納する災害対策車格納庫を新設した。災害対策車両は台風、集中豪雨等の災害が発生した場合に、迅速に復旧活動を行うために配備されるもの。

あいさつで齋藤所長は「令和元年東日本台風水害により、千曲川をはじめ全国各所で洪水氾濫が発生し、排水活動が行われたことから千曲川河川事務所でも排水ポンプ車、照明車を各2台ずつ追加配備された。これまで千曲川河川事務所管内では、千曲川沿線の3つの出張所管内に災害対策車両にが配備されていたが、ようやく松本出張所管内において格納庫が完成し、全ての出張所管内に災害対策車両を配備することができた。今回新たに災害対策車両が配備されたことにより、より迅速な対応が可能となり、今後も関係する自治体との連携をさらに強いものにしていきたい」と述べた。

来賓として出席した宮澤宗弘安曇野市長は「台風等の集中豪雨、気象変動は想定外という言葉がなくなっているような状況だが、令和元年東日本台風をはじめ、全国各地で河川が氾濫したり土砂災害など、住民の生命が危険にさらされている状況が発生している。河川事業は洪水などの災害から市民の生命、財産を守る大変重要な任務を果たしており、より地域住民が安心して暮らせるその根幹となる事業である。近くに安心安全な施設を建設していただいて、万が一に備えて地域の皆さんが安心して暮らせる条件が大きく前進した」と関係者の尽力に感謝した。

また、藤澤泰彦生坂村長は「地域住民の安全安心の生活がより一層確保でき、うれしく思う。村としても千曲川河川事務所様と連携を取りながらしっかり事業推進に向けて対応していきたい。防災減災対策ハードソフト事業をしっかりやっていかなければいけない。引き続きの協力をお願いする」とあいさつした。

今回建設された格納庫はS造平屋建て、幅14.4m、奥行き10.8m、高さ5.6m、延べ床面積155.52㎡。設計はAB.do(長野市)、施工は平林建設(生坂村)が担当した。配備された災害対策車の機能は、排水ポンプ車はポンプ6台で最大30m3/分の排水ができる。照明車は約10mの高さまで上がり、LED灯照明3灯2組の計6灯を装備している。

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