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群馬県館林市

館林市は江川橋の詳細設計業務に着手

2021/05/22 群馬建設新聞

館林市は一級河川多々良川に架かり、木戸町と日向町を結ぶ江川橋の架け替えに向け、現在進めている基本設計の完了後、速やかに橋梁および取り付け道路の詳細設計業務を発注する。基本設計業務は橋梁コンサルタント(東京都豊島区)が担当しており、6月末ごろには完了する見込み。早ければ7月中の発注となり、発注方式は一般競争入札の可能性もあるという。当初予算で道路新設改良事業の測量業務等委託費に8666万3000円を計上している。

橋梁架設位置や橋梁規模などは河川管理者の国土交通省渡良瀬川河川事務所と協議を進めている状況。順調に進めば、2022年度に用地買収に着手。その後、工事発注へ移行する。

1939年に竣工した同橋は木戸町と日向町地内を結び、赤城神社(木戸町522)付近に架設されている。市道2級6号線の橋梁で橋長12・1m、有効幅員3・2m。単径間で上部工の型式は不明となっている。

堤外地に立地しており、堤防の切り欠き部を取り付け道路が通るため、水防上の課題となっているほか、橋梁も老朽化が著しいために架け替えを実施することとなった。2020年度を初年度とする国土強靱化地域計画においても、治水施設の老朽化対策として架け替え計画が盛り込まれている。

新橋は現在の延長や幅員よりも2倍以上となる見込みで、橋梁形式などは検討中。架け替え位置は上流部が濃厚となり、現橋から木戸堰のおおむね500mの間に設置する方針。車両のすれ違いができる程度の幅員は確保する考え。

また、新橋の供用に合わせ、現橋は安全を確保するため、解体する方向で検討を進めているが、地元住民も使用していることから、今後、慎重に方針を決定する。

新橋との取り付け道路は主要地方道足利館林線と多々良川の左岸側を通る市道を結び、橋梁部分を含む総延長は約700mとなる見通し。

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