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(社)埼玉県建設業協会青年経営者部会

建協青経部会の部会長に吉川祐介氏

2021/05/25 埼玉建設新聞

 埼玉県建設業協会青年経営者部会(平岩敏和部会長)は21日、2021年度総会をロイヤルパインズホテル浦和で開催した。役員改選で新たな部会長に、吉川祐介副部会長が選出された。規約を一部改正する議案も承認され、会員の定年を現行の50歳から、53歳に延長した。

 定年延長の背景には、「50歳近くの卒業間近の会員が非常に多く、このままでは会員が一気に減少して、今までどおりの事業を継続することが困難になってしまう懸念」(吉川新部会長)がある。部会の体制を強化し、国や県との意見交換、ICT推進協議会やASP(工事情報共有システム)協議など、引き続き県内の建設業界で重要な役割を果たしていく方針を示した。

 また「1社1名」のみとする会員資格の枠を外すことも決まった。

 冒頭のあいさつで平岩部会長は「私は青年経営者部会に育てていただいて、自分の会社にもいろいろな取り組みを導入することができた」と話し、平岩建設のベトナム進出や国の工事参入などを挙げ、「青経部会なくして今の我が社はないし、私もない」との考えを伝えた。部会長としての2年間は「恩返しすること」を念頭に置いていたとした上で、「自ら向き合っていけば、いろいろなことが勉強できる。同じ業界なのでライバルという側面もあるが、それを超えて仲間同士で情報交換して、お互い切磋琢磨できる。ぜひとも部会に参加、利用して、自分の成長、各社の成長につなげていただきたい。新執行部に協力して、さらに盛り上げていただきたい」と呼び掛けた。

 吉川新部会長は「私は約20年間、青経部会に在籍させていただいており、苦しい時に相談に乗って励ましてくれるような仲間ができた。皆さんもぜひ信頼できる仲間を見つけて、その仲間とともに発展し続けることを祈念する」とあいさつした。

 また自社(金杉建設)の取り組みが高い評価を受けているICTやDXについて触れ「知識やノウハウを隠すつもりがない。志の高い本当の仲間がお互いの知識を交換して力を付け合うことが、埼玉における将来の地域建設業の発展に結びつくし、皆さんの会社の安定した経営に返ってくる」との考えを示した。

 来賓として埼玉県建設業協会の伊田登喜三郎会長が出席した。伊田会長は青経部会が1994年に発足した当時の中心メンバー。あいさつでは「私も卒業生の一人。部会の団結力、行動力はますます向上しており、業界の発展のため、大いに活躍されることを期待する」とエールを送った。

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