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群馬県藤岡土木事務所

県藤岡土木の21年度主要事業概要

2021/05/26 群馬建設新聞

県藤岡土木事務所(中川哲所長)は、2021年度の主要事業を明らかにした。地域住民の生命や財産を守るがけ崩れ対策や落石対策を中心に事業を進める。21年度に工事着手するのは、がけ崩れ対策を行う山崎町1地区や向屋2地区、落石対策工事を実施する国道462号(保美濃山工区)など。委託業務のメインはがけ崩れ対策を行う勝山1地区、塩之沢9地区、三岐C地区の3地区など。3地区ともに6月ごろに詳細設計とボーリング調査を指名通知する。

山崎町1地区はデイサービスセンターどんぐりの木(藤岡市藤岡3093-1)の南東側でモルタル吹き付け法枠工を施工する。測量・詳細設計は富岡測量設計(富岡市)が手掛けた。施工面積や工事発注時期は用地買収の進捗や予算状況を見て決める。

向屋2地区がけ崩れ対策工事は新羽公民館(上野村新羽329-2)の南側斜面で進める。全体計画は169m区間を対象に杭式防護柵工事を施工。21年度の施工延長は検討中。これから着手する用地買収の進捗状況を見て発注時期を決める。

藤岡市保美濃山地内で実施する国道462号(保美濃山工区)の落石対策工事は、ポケット式落石防護網の設置を行う。施工延長や工事発注時期は、21年度に行う用地買収の進捗状況や予算状況を踏まえ決定する。

2つの橋梁新設を計画する県道上日野藤岡線黒石工区バイパス整備は、藤岡市下日野地内で実施。現道沿線に地すべり指定された急崖斜面が連続しているため、災害発生時に通行規制の恐れがあることから現道の南側をショートカットする形でルートを新設する。バイパス区間の西側に橋長55mの(仮称)黒石1号橋、東側には橋長53mの(仮称)黒石2号橋を新設する。21年度はバイパス区間の補償物件調査や用地買収を推進する。

主要地方道藤岡本庄線(中栗須工区)は藤岡市中栗須地内で進めており、最短7月に自由勾配側溝の敷設工事を指名通知する。

勝山1地区は、ふるさと交流センター(上野村勝山1095)の北側斜面を対象に、杭式防護柵設置工事を行う。6月に詳細設計とボーリング調査を指名通知する。ボーリング調査の実施箇所数は検討中。

塩之沢9地区は国民宿舎やまびこ荘(上野村楢原888)東側斜面で行う。杭式防護柵の設置を計画。21年度は杭式防護柵の設置箇所や延長などの検討を行う詳細設計や3カ所で実施するボーリング調査のほか、用地測量および用地調査も年度内に委託する。

上野村楢原地内の三岐C地区は上野村自然体験学習の家「木森れ陽」と浜平温泉しおじの湯の北側に位置。予備設計段階での全体計画は杭式防護柵工を延長91m、法面工は延長254mを予定している。予備設計は技研コンサル(前橋市)が担当。21年度は杭式防護柵の延長や詳細な設置箇所のほか、法面工の工法や延長、詳細な施工箇所を検討する。ボーリング調査は4カ所程度で計画。

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