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栃木県芳賀町

芳賀町、海洋センター天井を改修、工法検討、設計を早期に委託

2021/05/26 日本工業経済新聞(栃木版)

 芳賀町は、町B&G海洋センター(与能1140)の天井改修工事を計画している。早期に工法検討をコンサルに委託する予定。工法が決まり次第、設計に着手する。設計完了後、速やかに施工者を選定し着工する。今年度内の完成と2022年4月の供用開始を目指す。

 対象はプール棟の面積約2000平方mの吊り天井。昨年11月に一部でズレの発生を確認。1月17日から2月22日休館期間中(新型コロナウイルス感染拡大防止対策)に維持管理を行っている環境整備(宇都宮市)が調査を実施した。

 点検口からの目視調査では、天井材と屋根の間の空間内には充分に換気がとられサビは見られなかったものの、吊りボルトを接続するネジのサビと2枚張りの天井材で接着ズレを確認。

 離れた箇所の調査でも同様の兆候が見られ、不具合は全体的に広がっていると予測。要因は東日本大震災の影響や経年劣化と分析した。

 町は利用者の安全安心を考慮し、2月23日以降も休館を継続。休館期間中に全面改修を行う方針を固めた。

 天井については、既存の吊り天井を撤去し体育館のように剥き出しにするか、吊り天井の付け直し、柔らかく軽い膜天井への変更など様々な工法から最適な工法を選択したい考え。

 海洋センターは1998年2月にB&G財団が建設し、町に無償譲渡。建物はRC造・一部S造2階建て延べ床面積2445平方m。25mプール7コースと子供プール、幼児プール、ジャグジー、採暖室、管理施設のほかウォータースライダーも設置されている。

 利用者は人口比率でみると毎年全国3位以内に入り、総数でも上位に食い込むほど町民の利用率が高い。

 そのため利用者からの早期再開の要望が強く、町でも要望に応えられるよう最短で再開できる改修手順を踏んでいく。

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