記事

事業者
栃木県

県都市整備課公園事業、次期長寿命化計画策定、Park-PFI構想を委託

2021/05/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 県都市整備課は、県営都市公園を対象とした今年度の魅力ある公園づくり事業の計画概要を示した。那須野が原公園(那須塩原市)など7公園で施設長寿命化のための施設更新設計や工事を実施するほか、全9公園の次期公園施設長寿命化計画を策定する。事業費(補助)は3億5800万円。このほかPark-PFIの基本構想策定業務を上期中に委託する。

 那須野が原公園はキャンプ場のクアルーム更新や管理棟の空調設備更新などに1億900万円を配分。

 みかも山公園(栃木市ほか)は8000万円を充て、湿性植物園の木道橋更新、散策路階段の改修などを実施する。

 井頭公園(真岡市)は5500万円で放送設備の配線や6号井戸の送水管などを更新。総合運動公園(宇都宮市)は1600万円を配分し、公園最西部にある憩いの森園路の舗装打ち換えなどを行う。

 とちぎわんぱく公園(壬生町)はコンビネーション遊具、ふしぎの船増圧ポンプなどを更新。事業費は2400万円。

 日光だいや川公園(日光市)は1800万円を措置し、だいや体験館照明やアスレチックなどを更新。鬼怒グリーンパーク(宇都宮市ほか)は600万円で宝積寺園内のベンチなどを更新。各公園の工事は施設の利用状況を考慮して実施時期を決定する。

 公園施設長寿命化計画は2012~21年度の現計画が完了することから22年度から10年間の次期計画を策定する。事業費は5000万円。業務委託は公園事務所が発注を担当。地域ごとのグループに分けた入札執行が有力。

 Park-PFIの業務委託費は当初予算に2105万7000円を計上。基本構想の策定では、県営都市公園における整備方針や民間活力導入の可能性が高い公園を検討。導入する公園の優先順位を見極め、コンセプトや設置エリア、対象公園施設の組み合わせなどを整理する。

 都市公園は防災拠点など公共施設としての機能を担っており、リスク分担の明確化、事業の透明性、地域資源の活用なども検討する。

 基本構想策定業務の委託者選定方法は、指名型プロポーザル方式が検討されており、公園事務所が執行を担当する方向で調整が進められている。

 22年度以降は基本構想を基に市場調査、事業者選定、事業者による設計、施工を進め、3~5年後にはPark-PFIによる管理運営の開始を目指す。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら