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栃木県大田原市

大田原市 国土強靭化地域計画、薄葉、西原小校舎を長寿命化

2021/06/01 日本工業経済新聞(栃木版)

 大田原市は、国土強靭化地域計画を策定した。計画期間は2021~26年度。大規模災害発生時に避難所として重要な役割を果たす学校教育・社会教育施設は計画的に整備。具体的施策には、大田原中学校管理教室棟の大規模改修や空調設置、薄葉小や西原小の校舎長寿命化改良、黒羽小屋内運動場改修、金田南中や野崎中の屋内運動場改築、大田原体育館や大田原武道館、大田原弓道場、各地区公民館の増改築、ふれあいの丘青少年研修センターや市総合文化会館、中央多目的公園等の改修などを盛り込んだ。

 市街地整備では、交通結節点となる野崎駅への接続を強化するなど効率的に整備を推進。26年度までの改良済み道路延長の目標値を733㎞(19年730・7㎞)に設定。

 都市計画道路3・4・7号野崎駅東口線整備や都市計画道路3・3・3号野崎こ線橋通り整備、橋梁等長寿命化修繕計画に基づく維持管理、幹線市道整備、一般市道整備、市道修繕、バリアフリー推進、通学路整備、道路無電柱化推進などに取り組むとした。

 被災後の迅速な復旧・復興を行うため7地区の地籍調査を推進する。実施地区は前田地区0・72平方㎞、花園地区1・15平方㎞、荻野目地区1・76平方㎞、加治屋地区0・62平方㎞、下石上地区1・10平方㎞、上石上地区2・03平方㎞、須賀川地区3・68平方㎞。26年度までの進捗率目標値を26・36%(19年度23・25%)とし、復元性のある地図整備に役立てる。

 圃場整備事業では練貫地区の90ha、大田原南地区(倉骨)の60haを22~28年度、親園鴨内川地区の90haを23~29年度に実施予定。目標値に練貫地区が20%、大田原南地区と親園鴨内川地区が各10%を設定。現状値はすべて0%。

 このほか目標値に、橋梁等長寿命化修繕計画に基づく26橋の維持管理工事の完了(現状値5橋)、住宅耐震化率95%(85・3%)、上水道基幹管路の耐震適合率50%(47・4%)。

 小中学校トイレ洋式化率60%(53%)、都市計画道路3・4・7号野崎駅東口線整備進捗率20%(10%)、都市計画道路3・3・3号野崎こ線橋通り整備進捗率50%(20%)を設定した。

 施策項目は①防災拠点の確保②住宅、建築物等の耐震化③老朽空き家等対策④市街地整備⑤上下水道施設の耐震化及び計画的かつ効率的な管理⑥地籍調査の推進⑦学校教育・社会教育施設等の整備⑧農地・農業水利施設等の適切な保全管理⑨道路の防災・減災対策及び耐震化⑩河川改修等の治水対策、土砂災害防止施設の整備-など。

 基本目標は①市民の生命の保護が最大限図られること②市及び地域社会の重要な機能が維持されること③市民の財産及び公共施設に係る被害の最小化④迅速な復旧・復興。

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