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県南水道施設整備まとめ

2021/06/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 県内水道施設の整備状況の第3回は県南地域。つくば市では、2022年度から中央配水場の設備更新と施設改修に取り掛かる。稲敷市の江戸崎浄水場では、急速ろ過機改修工事を予定。設計を近く指名競争入札で発注し、工事は10~12月にも一般競争入札で発注する。かすみがうら市の霞ヶ浦浄水場(西成井1941―1)では、老朽化が進んでいるポンプや電気設備などの更新を22~26年度の5カ年計画で実施する。阿見町は21~30年度の水道事業経営戦略を取りまとめた。


【つくば市】

 中央配水場(吾妻4―3―1)のポンプやコントロール盤などの設備更新および施設改修工事を22年度から3、4年程度かけて実施する。

 概要は、配水ポンプ設備更新(配水ポンプ5台、床排水ポンプ2台、各種弁類、送配水機能分離に伴う手動弁の電動化各一式)、配水ポンプ動力設備更新(動力設備5台、コントロールセンター+補助継電器盤、現場操作盤各一式)、監視制御設備更新(監視制御設備、配水ポンプコントローラー、LCD監視制御装置、遠方監視制御設備など)、管理本館の改修。

 設計については、㈱日水コン(東京都新宿区)が来年3月15日までに履行期限で策定する。

 中央配水場は1975年築で、元施工者は建物が佐藤工業、設備が日立製作所。県企業局の県南水道事務所から受水し、市内全域に給水している。

 そのほか、2022年度に君島配水場(君島306―3、310―3)と名古木配水場(筑波1578―3)の老朽化に伴う設備更新工事を計画。2施設一括で発注となるようだ。

 概要は、君島が電気設備改良に伴う監視設備ほか機能増設、速度制御装置更新、配水ポンプ増設で、名古木が送水ポンプ操作盤更新、送水ポンプ更新。

 ㈱吉沢水道コンサルタント水戸事務所(水戸市)が設計を担当。履行期限は来年3月15日。

【稲敷市】

 江戸崎浄水場(甲4615)の急速ろ過機改修工事を計画している。設計を近く指名競争入札で発注する。工事は10~12月にも一般競争入札を行って発注する予定。工事予算額は1億円超。

 概要は、ろ材および支持砂利3式、集水ストレーナ3式、その他ろ過機内設備3式、自動弁類3式、手動弁および配管3式、ろ過機現場盤1面、ろ過機電磁弁盤1面、浄水濁度計1組、配管材およびケーブル類1式。工期については270日間を見込む。

【阿見町】

 このほどまとまった水道事業経営戦略(21~30年度)によると、追原浄水場で28~29年度に機械電気設備の全面更新や土木構築物・建築物築造を行う。上郷配水場では21~22年度に次亜注入機や計装設備を更新するほか、30年度に配水ポンプを更新する。さらに追原配水場で計装設備と自家発電機設備の更新を23~26年度に実施する。

【かすみがうら市】

 霞ヶ浦浄水場(西成井1941―1)で、配水ポンプや電気室、電気設備、発電機などの設備更新に22~26年度の5カ年計画で取り掛かる。本年度は近いうちに設計を一般競争入札で発注する。


【江戸崎浄水場(稲敷市)では本年度、急速ろ過機を改修する】

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