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千葉県県土整備部

流域下水道で社会資本計画/県下水道課/防災・安全交付金に約255億円/水処理施設の耐震化など

2021/06/03 日刊建設タイムズ

 県県土整備部都市整備局下水道課は、流域下水道における防災・安全交付金のための社会資本総合整備計画として「千葉県における流域下水道の地震対策と浸水対策(防災・安全)(重点計画)」と「千葉県における流域下水道の地震対策と老朽化対策(防災安全)」をまとめた。計画期間はいずれも2021~25年度の5か年。「地震対策と浸水対策」では、ポンプ場や水処理施設等の耐震化などを実施。総事業費は64億6200万円を見込む。「地震対策と老朽化対策」では、管渠更生などを実施。総事業費は190億6100万円を見込む。

 両計画は、流域下水道における施設について、地震対策や浸水対策、老朽化対策を進めることにより、県民の安心・安全な暮らしを守ることを目標とし、▽総合地震対策計画による幹線管渠、ポンプ場および終末処理場の地震対策実施率を31%(21年度)から100%(25年度)へ増加▽耐水化計画によるポンプ場および終末処理場の耐水化実施率を0%(21年度)から100%(25年度)に増加▽ストックマネジメント計画による更新、長寿命化対策率を18%(21年度)から100%(25年度)に増加――などを目指す。

 計画による基幹事業の内容は次の通り。(▽事業名=①事業内容②実施期間③全体事業費)

【千葉県における流域下水道の地震対策と浸水対策(防災・安全)(重点計画)】

 ▽印旛沼流域下水道(人孔)=①人孔の耐震補強等②21~25年度③6億7300万円▽印旛沼流域下水道(ポンプ場)=①ポンプ場の耐震化②24~25年度③5000万円▽花見川終末処理場=①水処理施設等の耐震化②21~25年度③6億500万円▽花見川第二終末処理場=①水処理施設等の耐震化②21~25年度③7億円▽印旛沼流域下水道=①花見川終末処理場・鹿島ポンプ場等の耐水化②21~25年度③5億500万円▽印旛沼流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②23年度③1000万円▽手賀沼流域下水道(人孔)=①人孔の耐震補強等②21~23年度③6000万円▽手賀沼終末処理場=①水処理施設等の耐震化②21~25年度③13億7900万円▽手賀沼流域下水道=①手賀沼終末処理場の耐水化②21~25年度③5億500万円▽手賀沼流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②23年度③1000万円▽江戸川左岸流域下水道(人孔)=①人孔の耐震補強等②21~25年度③2億8700万円▽江戸川第二終末処理場=①水処理施設等の耐震化②21~25年度③11億6300万円▽江戸川左岸流域下水道=①江戸川第二終末処理場・市川ポンプ場等の耐水化②21~25年度③5億500万円▽江戸川左岸流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②23年度③1000万円

【千葉県における流域下水道の地震対策と老朽化対策(防災安全)】

 ▽印旛沼流域下水道=①管渠、ポンプ場、処理場の耐震化②21~25年度③7億7300万円▽印旛沼流域下水道(管渠)=①管渠更生等②21~25年度③1億6600万円▽印旛沼流域下水道(ポンプ場)=①沈砂池設備、ポンプ設備、電気計装設備等②21~25年度③7億4300万円▽花見川終末処理場=①水処理施設等②21~25年度③41億2800万円▽花見川第二終末処理場=①水処理施設等②21~25年度③8億3100万円▽印旛沼流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②24~25年度③1億5000万円▽手賀沼流域下水道=①管渠、ポンプ場、処理場の耐震化②21~25年度③6億1300万円▽手賀沼流域下水道(管渠)=①管渠更生等②21~25年度③1億8300万円▽手賀沼終末処理場=①水処理施設等②21~25年度③50億2900万円▽手賀沼流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②24~25年度③1億円▽江戸川左岸流域下水道=①管渠、ポンプ場、処理場の耐震化②21~25年度③18億3700万円▽江戸川第二終末処理場=①水処理施設等②21~25年度③44億800万円▽江戸川左岸流域下水道(管渠、ポンプ場、処理場)=①計画策定②24~25年度③1億円

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