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県立足利高校、新校舎RC3階延べ8710平方m、体育館RC一部S造2890平方m、22年7月頃着工…

2021/06/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 県教育委員会は10日、県立足利高校新校舎整備の概要を県議会文教警察委員会に報告した。建物は校舎、体育館、武道場、運動部室棟など総延べ床面積約1万2640平方m。新校舎はRC造3階建て延べ床約8710平方m、体育館・武道場はRC造一部S造平屋建て延べ床約2890平方m。新校舎は2022年7月頃から建築工事に着手し、24年9月に供用する予定。足利市民会館の解体工事は7月頃、足利女子高校校舎の解体工事は今年度末に開始する計画。実施設計はAIS総合設計(宇都宮市)が担当している。

 計画地の面積は足利女子高や市民会館の敷地などを合わせた約4万100平方m。建物敷地と駐車場などが約1万8900平方m、運動場が2万1200平方m。敷地の最も北側に体育館を配置。体育館と校舎の間に駐輪場を設置する。

 施設の特徴ではHR教室(普通教室)は新JIS規格の机のサイズを考慮してこれまでより広く、校舎の南側に配置。単位制による学習習熟度別少人数授業や多様な選択科目の授業に柔軟に対応できる講義室(30人程度収容)を複数整備する。

 大教室は生徒の学習成果の発表や討論の場、科目履修ガイダンスなど学年全員に対する一斉指導の場として移動可能な机椅子や視聴覚機器などを備え、1学年全員の240人が収容可能な広さを確保。

 図書室は探究的な学びや自主的学習の場としての機能や広さを持たせ、自習室や進路指導・相談室、進路資料室も整備。ワークテラスや会議室も設ける計画。

 体育館は一般的な県立高校の第1、第2体育館を一体化し、アリーナはバスケットボールコート4面を配置できる広さ。アリーナの東側に格技場、卓球場を配置する。

 校舎の建築面積は約3870平方m、体育館・武道場の建築面積は約3220平方m。

 運動部室棟は木造平屋建て建築面積約410平方m、延べ床約260平方m、駐輪場はS造平屋建て建築面積、延べ床面積とも約790平方m。駐輪場は約650台を収容する。

 概算事業費(既存施設解体費除く)は約70億円。新校舎の設計・調査に3億円、建築工事に58億円、外構工事に6億円、仮校舎整備・備品購入等に3億円を見込んでいる。

 現在、現足利高校での仮校舎整備工事を進めており、22年4月に新校を開校。リース方式の仮設校舎は今年度に設計と工事を行い、24年度の新校舎完成後に解体する。外構工事は今年度に設計を行って23年度~24年度初頭に実施する予定。

 足利高校は足利高校と足利女子高校を統合共学化する。全日制・普通科で進学に重点を置く単位制を導入する。24年度以降の全校生徒数は720人。

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