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茨城県笠間市

3カ年24億7月一括/宍戸浄水場移転建て替え/配水池4000立方m整備へ

2021/04/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 笠間市水道課は宍戸浄水場(平町字原1876―1)を隣接地に建て替える。当初予算において2021~23年度継続費24億2100万円を措置。国補内示後、7~8月に一般競争入札で発注する見込みを立てている。業種は水道施設で、機械や電気も含めて一括発注を想定する。主に配水池(4000立方m)や着水井・ろ過ポンプ井、ろ過器設備、中央監視を含む電気設備。フェンスや進入路舗装などの外構に関しては23年度に別途発注とする。24年度からの稼働開始を目指す。

 同施設は老朽化が進行していることや、茨城中央工業団地への供給量を維持するため、隣接地への移転建て替えを決定した。現施設と同様の急速ろ過方式で、浄水能力は7300立方m/日とする。

 場所については県道平友部停車場線沿いで、現施設に隣接する原野(A5184・58㎡)。職員は常駐しないため、管理棟や専用駐車場は設置しない。配水池1池を整備するほか、将来的な増設に対応できるように1池分(2000立方m)のスペースを確保する。

 21年度は配水池(4000立方m)、配水池基礎、仮設工事(仮囲い、敷鉄板など)。22年度には着水井・ろ過ポンプ井、ろ過器基礎、ろ過器設備、洗浄水槽、薬注室、薬品注入設備、排水池・汚泥貯水槽・放流ポンプ槽、排水ろ過設備、場内連絡管を整備する。

 最終年度である23年度では電気設備(中央監視含む)、ろ過ポンプ、逆洗ポンプ、配水ポンプ、電気室、水処理電気設備、試運転調整を計画。そのほかフェンス、門扉、進入路アスファルト舗装などの外構を発注する。基本・詳細設計は㈱玄設計(水戸市)が20年度に策定した。

 継続費の年割額は21年度7億8800万円、22年度5億6900万円、23年度10億6400万円と設定している。現在の浄水場は、24年度の運転開始以降に解体して更地にする方針。跡地利用については売却なども視野に入れながら検討するという。

 現在の宍戸浄水場は第1配水池が1966年竣工、第2配水池が82年竣工。いずれもRC造で各1500立方m/日。敷地4005・81㎡。


【写真=老朽化が進む宍戸浄水場を建て替える】

老朽化が進む宍戸浄水場を建て替える

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