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茨城県水戸市

建築・電気近く公告/渡里小長寿命化21億/校舎3棟6000㎡規模

2021/05/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市学校施設課は渡里小学校(堀町468―1)の長寿命化改良に取り掛かる。建築・電気・給排水・空調の4分離で発注する。建築と電気は近く公告、給排水と空調は7~9月の発注に向け準備を進めている。建築については9月議会における本契約可決を想定。3カ年21億円を投じて校舎3棟、計6004㎡を対象に内外装や設備を更新していく。仮設校舎を7月末までに建設し、引っ越しが完了してから工事に着手する。

 内容は外壁の補修、塗装の更新、電気・水道などインフラの更新、中性化対策、トイレ洋式化など。さらに給食の運搬や障害者が利用できるエレベーター1基を新設する。場所は教室および給食棟の給食配膳室付近を想定。実施設計を19年度に㈱パル綜合設計(水戸市)がまとめた。郡リース㈱(港区)が仮設校舎を7月末までに設置する。

 対象となるのは北から特別棟および普通教室棟、教室および給食棟、管理教室棟が平行に配置されており、それぞれ渡り廊下で繋がる。特別棟および普通教室棟の北側部分が1970年建築で最も古い。校舎3棟ともRC造3階建てで合計6004㎡。工事動線と生活動線が重なるため、分割せず校舎3棟の工事をまとめて発注する。

 市は下大野小、吉田小などで長寿命化改良を実施しており、渡里小も同様に進めていく。過去の入札を見ると、酒門小1期では参加条件として市内本店を持つ建築Aの2者JV。代表者については建築900点以上の特定建設業者。05年度以降に公共団体など発注のS造、RC造、SRC造で延べ1000㎡以上の建物(新築、改築、増築、建物全体に及ぶ改修・修繕工事)の建築一式工事の元請施工実績を求めていた。

 市は学校施設の長寿命化改良事業を優先して実施しており、21年度は酒門小の2期工事を2カ年7億4300万円で実施する。現在は1期工事を㈱鈴木良工務店・㈲北島工務店JVが施工。さらに石川小では3860万円で実施設計・地質調査に着手。

 渡里小で過去に実施した主な工事では、2013年度に耐震補強工事を㈱西山工務店、16年度に空調設備設置工事を菊地設備工業㈱が担当した。いずれも市内業者。


【写真=長寿命化する渡里小】

長寿命化する渡里小

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