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長野県測量設計業協会

盛大に50周年式典/未来に思い馳せ、さらに躍進

2021/11/17 長野建設新聞

 長野県測量設計業協会(長測協、佐藤芳明会長)は12日、創立50周年記念式典を長野市のホテル国際21で開催した。阿部守一知事や全国測量設計業協会連合会(全測連)の方波見正会長など、来賓も多数駆け付け晴れの日を祝った。

 長測協は1970年に40社で設立。社会資本整備の一翼を担う測量設計業団体として、協会員の技術力向上や測量設計への理解を深めてもらう活動などを活発に展開。地域に根差した組織として、地域社会にも積極的に参画している。現在の会員数は71社。

 佐藤会長はあいさつで「設立当初は営業しなくても業務が舞い込み利益も出たが、ある頃から業務量が激減し、ダンピング続きで仕事をするほど雪だるま式に赤字が増える、そんな時代もあった。皆多くの荒波を乗り越えて、よく頑張った」と過去を振り返り、「近年は頻発する災害への対応と、次世代を担う若手技術者の確保に向けて活動している。少しつづだが成果も生まれている。これからも明るい未来に思いを馳せ、希望に満ちた測量設計業界となるよう躍進していきたい」と決意を述べた。

 来賓あいさつでは阿部知事が「毎年発生する災害で尊い命が失われ、住宅被害が相次いでいる。強靱化対策は極めて重要。これからも皆さま方と課題を共有し、社会資本整備に取り組んでいきたい。この先50年、100年、希望が持てる業界にしてほしい」と共に歩む姿勢を強調。国土交通省長野国道事務所の永江浩一郎所長は「常に社会資本を守るため技術研さんに励まれていることに敬意を表します。測量設計業は経済発展のためになくてはならない。これからも皆さま方と共に、国土の防災・減災やインフラ整備を通じて県民のために寄与していきたい」と述べた。全測連の方波見会長は「一日も早い災害復旧へ、国や県と連携して全力を尽くしてほしい」と、頻発する災害に対し長測協の持つ組織力が発揮されることを期待した。

 式典では、国土交通省が「健全な測量業界の発展のため多大な貢献をした」として、長測協に対し、不動産・建設経済局長名の感謝状を贈呈。

 また全測連は、長測協、並びに協会運営に多大な貢献を果たした吉澤邦雄・前理事(協同測量社)、山本芳照・元副会長(共栄測量設計社)、井戸和則・元理事(日研コンサル)、安原隆雄・元理事(浅間エンジニヤリング)の個人4人に感謝状を贈った。

 式典の前には県建設部の田下昌志部長が記念講演を行い、変化する気候に対する県の適応策や、建設部による公共事業の取り組みなどを紹介。最後に、工事の銘板に携わった個人の名を刻む取り組みを紹介し、「自分の関わった仕事が地図上に残るという喜び。技術者としての矜持を持とう」とエールを送った。

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