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国土交通省宇都宮国道事務所,茨城県筑西土木事務所,茨城県常総工事事務所,茨城県古河市,茨城県筑西市

玉戸一本松線が本線着工/元栗橋跨道橋は下部工事/県政要望まとめ・県西地域編

2021/11/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 市町村会のインフラ事業に関する県政要望で、第4回は県西地域をまとめた。新規では筑西市の玉戸・一本松線整備が要望されており、2022年度にも用地がまとまった箇所から本線の道路改良舗装工事に取り掛かる方針。新4号国道の交差点立体化は22年度以降に元栗橋跨道橋下り線の橋梁下部工2基目、幸主跨道橋上り線の切り回し関係や作業ヤードの確保を計画する。筑西幹線道では、基軸の県道筑西三和線で結城市と八千代町の境界付近のバイパス整備などが進む。

【新4号国道春日部古河バイパス整備】(五霞町)

 春日部古河バイパスでは元栗橋跨道橋と幸主跨道橋で交差点立体化を推進している。

 元栗橋跨道橋は五霞町元栗橋地内の県道幸手境線との交差点。下り線の橋長は56m、幅員は12・54mの3車線分を確保し、先行して2車線を共用する計画。上部工は鋼単純非合成少数鈑桁橋、下部工は逆T式橋台。

 21年度は1基目の下部工と地盤改良を㈱守谷商会(長野県長野市)が進めている。

 幸主元栗橋線は道の駅ごかの南側に位置する交差点上で、橋長は35m、幅員は13・75mの単純鋼非合成少数I桁橋。橋台は逆T式橋台。9月に下り線が開通し、22年度以降に上り線の整備へ向け、切り回し関係などへ取り掛かりたい考え。

【筑西幹線道路】(古河市、筑西市、八千代町)

 筑西幹線道路は北関東自動車桜川筑西インターチェンジ~新4号国道周辺の約44㎞の広域幹線道路。

 基軸となる県道筑西三和線のバイパス整備では、県筑西土木事務所が22年度以降、結城市の南側未整備区間で用地がまとまった箇所から順次取り掛かる方針。また、県常総工事事務所が八千代町境界周辺の道路改良工事2工区分を早ければ11月末~12月にも公告したい考え。

 幹線西端の古河市が進める柳橋下大野線整備では、21年度に西側交差点や宮戸川周辺の改良工事を実施する。22年度にも路線東側の新4号国道周辺の交差点改良工事を計画しており、23年度の本線開通を目指す。

【玉戸・一本松線整備】(筑西市)

 玉戸・一本松線の全体延長は国道294号~国道50号までの2030m。294号~県道筑西三和線までの約500m区間は現道が通っており、残る約1530m区間について道路を新設する。

 21年度は集落道路との交差点改良、用排水路切り回しなどの本線整備に向けた工事を進めているほか、本線の境界測量や取付道路の詳細設計を予定。早ければ22年度にも本線の道路改良舗装工事に着手し、基層部分までを整備していく見込み。工事延長などは検討中。

 また状況を見ながら、大谷川と関東鉄道常総線への橋梁2橋の架設にも取り掛かりたい考えだ。


 【写真=玉戸・一本松線の現道接続部】

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