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栃木県烏山土木事務所

烏山土木、国道461号大平工区、現道南にバイパス1㎞、路線測量でルート確定へ

2021/11/27 日本工業経済新聞(栃木版)

 那珂川町大平の国道461号で、バイパス整備が検討されている。一般県道矢又大内線が分岐する大内交差点付近の狭あいで家屋連たん地区を回避するもので、県烏山土木事務所によると、現道南側を候補とし、路線測量の成果をもとにルートを確定していく見通しを示した。概算延長は1㎞で、新馬坂橋から東側の歩道のない未改良区間が対象。1㎞区間内では大内川を2回渡河し現道にタッチする。路線測量は格和測量設計(矢板市)が担当する。

 同地の461号は北側が急峻な山間地で、急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。ルートを確保するためには、トンネルによる整備手法が最善とされる。南側は田畑が広がり比較的平坦な半面、1級河川大内川と盛谷川が近接する。

 461号は大内宿の集落に入る西側手前で丘陵が張り出し、高低差のある視認性の悪い急カーブとなっている。大内交差点を中心に461号沿道は家屋が連たん。北側の家屋の裏手には丘陵が迫り、南側は盛谷川が流れている。

 盛谷川は交差点南側で、矢又大内線の西に沿って流れる大内川に合流。461号と矢又大内線は馬頭東小学校の通学路になっているものの、バイパス検討区間は歩道が未設置となっている。バイパスは片側2・5mの歩道を確保した幅員10・5mを軸に検討している。

 県はこれまで歩道の必要性とともに、現道拡幅やバイパスなど効果的な整備手法を検討。07年度には平面図化を実施し、現地における対策手法の検討に着手した。今回の路線測量では当時の平面図化を補正し、コントロールポイントとなる大内交差点との位置関係を考慮しながらルートを検討していく見通し。

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