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安全を祈願してるのに(山梨・OS) 2020/09/18
安全を祈願してるのに
▼ん?何かおかしいと気付いてからは、すぐだった。気分が悪い。手が震える。変な汗が大量に出てくる。視界がぼやけ、立っているのがしんどい。呼吸が荒くなり苦しい。やばいかも。いや、やばい。もうだめだ。恥ずかしいなんて言ってはいられないレベル。とっさに近くにいた人の肩をたたき「助けて下さい…」。やっとの思いでそうつぶやき、その場に倒れた
▼数年前、群馬県に赴任していたときのこと。この日は行政関係者や建設業者らが、とある神社に一堂に集まり、安全を祈願していた。皆が何事もありませんようにと願っているさなか、縁起の悪いことに「労働災害」が起きた
▼もうろうとした意識の中で、何が起きたんだと、周りがざわざわしているのが感じられる。熱中症かもしれないと分かると、神妙に行われていた式典の場は一転、大勢の人がバタバタと動き始めた
▼首もとに誰かの手が当てられたのを感じる。「体が急激に熱い訳ではないから、熱中症ではないかも」。「水を持ってこい」「新聞社に連絡しろ」「救急車だ」など、さまざまな声が飛び交う。その間も必死にあおいでくれたり、衣服を緩めたりしてくれた。しばらくしてペットボトルの水が届き、口に含ませてもらう。気持ちが少しずつ落ち着きを取り戻す。そうこうするうちに救急車のサイレンが聞こえてきた
▼的確で素早い対応に本当に救われた。今でも感謝している。これまで暑さには比較的強いと自負していた。それだけに、まさか自分が、という油断はあった。熱中症は誰でもなる可能性がある。暑さが和らいできても、十分注意してほしい。(山梨・OS)
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