コラム

2024/03/16

救世主は小学生(新潟・KW)

救世主は小学生

▼2019年に開始されたGIGAスクール構想。「GIGA」は「Global and Gateway for All」の略称。全国の児童・生徒1人につき1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みで、22年度末時点で99・9%の整備が完了。息子と娘にもそれぞれ1台ずつタブレットが貸与された

▼現在小学3年生の息子のタブレットは、毎日20時を過ぎると端末がロックされ操作することができなくなる。しかし1年生の娘の端末はロックされない。学年ごとに運用ルールが違うのだ。コロナ禍で急速に普及が進んだGIGA構想だが、先生方も試行錯誤しながら指導方法を研究している

▼デジタル環境の変化はまさに日進月歩だ。先進技術を学ぶより先に、基本知識やインターネットリテラシーなどICTの根幹部分の知識を積み上げていってほしいと思う

▼滑舌が良くない娘がタブレットに話しかけていた。音読をサポートするアプリは、お手本となる音声のスピードを自由に変えられる。苦手な発音も、超スロー再生を繰り返し聞くことで理解が進む。英語の授業にも大いに役立ちそうだ

▼秋田県の成瀬ダム建設では14台の無人重機が稼働中で、神奈川県にいる3人の管制員が遠隔で管理している。労働時間が課題となる中、無人重機は給油時間を除き常に作業が可能で、人件費も大幅削減となる。無人重機が業界スタンダードになるのはまだ先のことに思えるが、GIGA構想でICT教育を受けた小学生たちが成人すれば、ICTを活用したさらに革命的な建設技術を開発してくれるに違いない。(新潟・KW)

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