コラム

2002/10/14

携帯中毒症の嫌がらせ

2002.10.14 【携帯中毒症の嫌がらせ】

▼爽快な秋晴れが続く中、憂鬱になるのが、眠気覚めやらぬ朝の通勤電車内での携帯電話着信音。聞きたくもない無駄な世間話は何とかならないものか。「車内での携帯電話のご使用は隣のお客様とのトラブルの原因にもなりますので、ご遠慮くださいますようお客様のご理解とご協力をお願いします」なんてアナウンスされても、携帯中毒症の方は一向におかまいなし

▼「もしもし、チャコ。あすテストだってのに、彼氏と喧嘩したんだって。何が原因なの」。お願い、それ以上聞きたくない。コラムの落ちを必死で考えているときに、なんで着信音が鳴るの? あんたの言葉が私の頭の中にどんどんインプットされ、頭の中が汚染されているんだよ。創造力を欲している、こんな時に限って、なんで記憶力の方が冴えるのか

▼知恵を必死に絞って、Aの話題とBの話題の共通項を模索している時だというのに。「もしもし? あれっ? (切れたのかな)もしもし? あれ、混線しちゃった」。またも、にっくき着信音。私の思考は遮断の連続。混線しろ、切れろ、あんたの話なんか、車内のだれもが聞きたくないの

▼朝のJR京浜東北線はA駅を発車すると、毎日、儀式のごとく「携帯電話はお客様の〜」とアナウンスされる。適うなら、携帯電話中毒症専用車両を後部あたりに色付きで設けてほしい。そうすれば、ご自由に何時間でも会話ができる。その車両だけに、儀式のアナウンスを流せばよい。想像しただけでおもしろいことが起こりそう

▼でも程遠いのが現実。もし、車内で私の携帯が鳴ったら、「何、総理大臣が倒れた」と大声で、大ウソをつきたいこの頃。

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