コラム

2002/11/06

笑いについての話

2002.11.06 【笑いについての話】

▼日本初の本格的シットコムとして三谷幸喜脚本・演出の「HR」が話題になっている。シットコムとはシチュエーション・コメディの略で、設定・出演者が固定されたコメディのこと。スタジオに観客を入れて撮影を行い、ドラマに観客の笑い声が入っているのが特色だ。海外では数多いが日本では少ない

▼近年、日本の作品が海外で高く評価され、また海外の作品も即座に日本でブームになるということも多い。しかし感動や恐怖、興奮といったテーマなら万国共通でも、こと「笑い」となると、なかなか難しいものがあるようだ

▼アメリカで大ヒットしたコメディ映画でも、日本では今ひとつ当たらないという話もよくある。言葉の違いが一番のネックだろうが、やはり「笑う」という感覚の複雑さこそが原因だろう

▼ところが先日、イギリスで「世界一笑えるジョーク」が決定したという。調査を実施したのは、英ハートフォードシャー大学の心理学者、リチャード・ワイズマン博士。昨年9月からインターネット上でジョーク作品を募集し、それぞれの作品への5段階評価を集計。世界各国から4万件のジョークが集まり、200万人近くが投票したという

▼その結果、一位に選ばれたのが次のジョークだ。「森に出かけた2人の狩人のうち、1人が倒れた。息が止まり、目もうつろな様子。もう1人はあわてて救急電話をかけた。『友達が死んでしまった!どうしよう』相手は『落ち着いて』と指示を出す。『まず、死んでいるのを確かめて』一瞬の沈黙の後、銃声が響く。狩人は電話に戻り、『はい。で、次は?』」。笑いはやはり、難しいようだ。

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