コラム

2002/11/20

始業時前の準備運動を(前・HH)

2002.11.20 【始業時前の準備運動を】

▼山々が赤や、黄色、オレンジ色などに輝く紅葉で、今年の締めくくりを迎えている中、例年よりも早く雪が降った地方もある。朝晩の寒さはあったものの、さすがに初雪を見ると「もう1年が終るのか」と時の早さを実感する

▼日本気象協会の発表している長期予報によると、12〜3月の日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、太平洋側では、平年に比べて曇りや雨または雪の日が多い。冬(12〜2月)の平均気温は、北日本では平年並の可能性だが、東日本、西日本、南西諸島では高い可能性が大きく、日本海側の降雪量は北日本で平年並、東日本、西日本では少ないとしている

▼建設現場で直接作業を担当する技術者は、この時期から春を迎えるまでの期間、自然の力を肌身で感じる。肉体を駆使した労働に加え、寒さとの戦いもある。地域によっては、雪も降らず、日中は太陽の光を浴びながら作業に専念出来る所もあるが、積雪地帯では、除雪から本来の作業を行わなければならない

▼労働局によると、これから迎える年末と年始は、労働災害が少ないという。特に年始は、1年間の内で一番件数が少なくなっており、その要因として休みが多いのではと。しかし、少ない中でも、仕事の始業時、午後の仕事始め時、終業時に発生する確率が高いと指摘する

▼すべての産業で共通することだが、特にこの時期の作業始業時前の準備運動の再点検をお勧めしたい。すでに取り組んでいる企業も多いことと思うがマンネリ化していないだろうか。「もう何年も行っているから、指示だからしかたなく」という気持ちはないだろうか。(前・HH)

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