コラム

2002/12/06

意外な面白さに着目(立・YO)

2002.12.06 【意外な面白さに着目】

▼各国の代表選手が集まり、世界屈指とも言われるスペインリーグ。その試合を最近よく観ている。サッカーの話? これは足(フットポール)ではなく手(ハンド)の方である。某ローカルテレビ局でハンドボール欧州プロリーグの試合が放映されている

▼関係者の方には怒られるだろうが、これが意外に面白い。は筆者は競技経験も知識もなく、マイナーなスポーツと思いこんでいた。たしかに日本ではそのイメージが拭えないが、こと欧州では違うようだ。テレビに映し出される試合は、同じ室内スポーツであるバスケットの米国プロリーグ(NBA)さながらの雰囲気だ

▼日本ではプロサッカー人気が本格的に定着し、野球と肩を並べる存在となったが、それ以外はやはり今ひとつの感がする。米国では日本人選手も話題の大リーグはもちろん、アメフトやアイスホッケーなども人気が高い。欧州では卓球のプロリーグも存在する。スポーツ全般に対する人気の高さと奥の深さについて、まだまだ日本は及ばない

▼それはさておき、欧州ハンドボールのようなメジャー局があまり取り上げてくれない話題が得られるのも、ローカル局ならでは。地元に根ざしたニュース以外にも個性の強い素晴らしい番組が実は地方には多くある。意外に「ハマっている」人もいるのではないだろうか

▼どこを見ても代わり映えしない既存のメジャーよりは、きらりと「個性」の光るローカルが面白い。それは考えてみると、実は全く「意外」ということではない。大手に対する中小、中央に対する地方。街づくりにも、人にも、産業にも、同じことが言える。目線を変えて見たい。(立・YO)

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