コラム

2003/02/08

今こそ癒しを求めて(さ・YW)

2003.02.08 【今こそ癒しを求めて】

▼癒しを求めて今心身ともに疲弊した現代人はさまざまな方法でリフレッシュをしている。現代人の心と社会を蝕んでいる景気低迷を乗り切るため、癒しを追及してはどうか

▼中心市街地活性化で埼玉県川越市は非常に稀なケースで成功しているようだ。特徴としては、ご承知のとおり「小江戸川越」を生かし、観光資源としての蔵づくりの町を全面に、そぞろ歩きの楽しい町になっている。中心市街地のメインストリートは、歩いていてどこか心がホッとするらしい

▼もっとも、全国のどの町にも恵まれた観光資源が存在するわけではないから、同じことを期待するのは無理がある。川越市のケースも観光地ということだけが成功の要因になっているわけではない。やはり、同じ集客をもたせるにしても観光面だけではなく、何か心をリフレッシュさせてくれる場なのだろう

▼実は、かつて小さいころ集めたであろうグリコやカルビー食品のスナック菓子についてきた「おまけ」が再び大ブームになっている。なんと、30代、40代のいい大人が一同に会し自慢のおまけのコレクションを見せあう場所まであり、そこで交換会まで行っているのだ。テレビのリポーターがマイクを向けると、「懐かしく、心が癒される」としみじみと話していたのが印象に残る

▼そう、癒しを求めて何も考えずに無邪気な少年時代を思い起こしているのだろう。町づくりのコンセプトもどこか心が安らぎ、現代人が追求してきた利便性がなくとも地域コミュニティが取れるようでなくてはいけない。人間臭さ、癒しをもたらせることがポイントであろうか。今こそ心を癒す時では。(さ・YW)

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