コラム

2003/02/22

復活「鉄腕アトム」(新・YA)

2003.02.22 【「鉄腕アトム」復活】

▼手塚治虫の代表作・「鉄腕アトム」が新シリーズ「アストロボーイ・鉄腕アトム」として、今年4月から22年ぶりに復活する。全50話、約1年間に渡り放映され、2004年にはハリウッドでの映画化も計画されているというから「アトム大復活!」というのもあながち大袈裟な表現ではない

▼「鉄腕アトム」が雑誌「少年」に始めて掲載されたのは、1952年のこと。テレビでは、1963年〜66年にモノクロで193話、1980年〜81年にはカラーで52話が放送され、最高視聴率は40・7%、平均でも約30%の視聴率を記録していたというから、驚く

▼復活といえば、かつて人気を博した「ひょっこりひょうたん島」、「サンダーバード」などの作品も、今年4月からの再放送が決まっている。1964年から5年間放送された人形劇「ひょうたん島」は91年に制作されたカラーリメイク版60本を、1966年放送の「サンダーバード」は当時のオリジナル版64本を放映するそうだ

▼かつての名作が続々と復活するのは、当時を知るものにとっては、当然歓迎すべきことだろう。停滞感が叫ばれるこんな時代だからこそ、必要なのは新しいものづくり、ビジョンづくりである。前記の作品にしても、当時の製作者たちのそうした一途な志があったからこそ、時代を超えて愛される番組となったのではないだろうか

▼奇しくも、今年2003年4月7日は設定上のアトムの誕生日だという。我々は、まだアトムには出会えていない。あの頃子供だった大人達には、まだまだやるべきことが残されているのだ。課題は多いが閉塞期だからこそやり甲斐はある。(新・YA)

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