コラム

2003/03/01

身近な行政に関心を(埼・YW)

2003.03.01 【身近な行政に関心を】

▼地方の自立と反抗。このことが今こそ求められているのではないだろうか。最近、群馬県で面白い動きがあったので紹介してみたい

▼全国至るところで合併に向けて、協議会や住民投票などが連日のようにニュースになっている。そんな中、群馬県内の町村会議なる組織で、半ば合併に向けての強制的な施策に反対する抗議文を全国の町村、政府らに送ることを決定したのだ

▼同会議の言い分は理解できる点が多い。例えば、合併しない場合は、小規模な町村に対して交付税を減らす、合併の場合は特例措置で手厚くなる。このような飴と鞭ではなく、合併に向けての脅迫にすら感じた小規模自治体は多いと聞いている

▼しかし、幸か不幸かこのような中央官庁からの圧力、逆風があるからこそ、その自治体の姿勢が白昼の中明らかにされる。なぜなら、明確なビジョンを持って合併するのか小さいながらも自立してやっていこうとするのかその本当の姿勢が明らかとなる。つまり、右往左往するような市町村なのか、その程度の首長なのかビジョンを持っている首長なのかがわかるからだ。合併という課題に対して、どのように臨むのか、その対応こそ市民の明日を左右すると言っても決して過言ではないから

▼私ども国民も最も身近なコミュニティーである住んでいる町について、もっと積極的にインターネットなどを通じてメリットとデメリットについて情報公開や議会にアクセスしようとする心が重要。場合によっては住んでいる町の施策ががらっと変わり、何らかの影響も出ることも多い。自分の町である。普段から注意深く関心を持ちたい。(埼・YW)

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