コラム

2003/03/12

合併後の新名称(新・KK)

2003.03.12 【合併後の新名称】

▼平成17年3月末の合併特例法適用期限が迫る中、全国の市町村で「平成の大合併」に向けた動きが活発化している。特に15年度は自由な合併協議をする上での実質的な最終リミットであり、法定協議会設置に伴う合併の枠組みがほぼ固まるだろう。合併後の新市建設計画はもちろん注目だが、それ以上に興味深いのは新市の名称だ

▼今シーズンから米大リーグに挑戦する元ジャイアンツの松井秀喜選手の出身地としても有名な石川県能美郡根上町では、周辺の寺井町、辰口町とともに合併協議を進めている。3町の合併方式は新設合併のため新市名を付けることになるが、一部からは「ゴジラ市」や「松井市」などを望む声が上がっているとか

▼3月から新市の名称募集を開始したばかりだが、もしも「ゴジラ市」が誕生したら非常に画期的なことだと思う。編入合併と違って新設合併の場合、各自治体及びその住民は新市の名称(及び旧町村名)に対するこだわりが強い。そのため、大多数が納得でき且つ全国的にも通りが良い名称が選ばれる傾向にあるようだ

▼例えば他県に比べて合併協議が活発な新潟県では、新設合併により今後「佐渡市」「阿賀野市」「魚沼市」が誕生する予定。いずれも全国から見た新潟のイメージに当てはまるような名称が選定されている

▼考えてみれば、新しく誕生する市の名称を自分達で決める機会はそう滅多にあるものではない。そのため、合併する住民が皆納得するのであれば、郷土が生んだヒーローの名に肖った新市名を付けるのもひとつの手段だろう。今後、個性的で後世まで残るような新市名の登場に期待したい。(新・KK)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら