コラム

2003/04/08

夢いっぱい新小学一年生

2003.04.08 【夢いっぱい新小学1年生】

▼希望と不安で胸膨らませ、桜満開の校庭を横目に入学式へ。幾つになってもスタートというタイミングは新鮮である。特に新小学一年生は限りなく夢がいっぱい。そんな憶えが有るのは筆者ばかりではないだろう

▼ランドセル等のメーカー・?クラレが新小学一年生とその親を対象に将来就きたい・就かせたい職業についてアンケートしている。男の子はスポーツ選手、運転手、職人の順。親は公務員、スポーツ選手、医師がベスト3。また、女の子はお菓子屋、花屋、看護師。親は看護師、公務員、教師の順になっている

▼過去の傾向を見ても男の子はスポーツ選手、職人、警察官など。親は公務員、スポーツ選手、医師。女の子はお菓子屋、花屋、看護師などが人気。親は看護師、公務員、保育士などで大きな変化は見られないが、親はいつの時代も堅実さと現実と実入りの良さを最優先させる。仕方のないことなのだが

▼ピアス著「悪魔の辞典」によると「希望」とは「欲望と期待とを丸めて一つにしたもの」とある。余りにもズバリで、純粋な子供達には無味乾燥の様に思えるが、意外や意外、最近の子供達はきちんと世の移ろいを直視し、当を射ているかもしれない。親よりしっかりしている様はアンケートに垣間見える

▼それは男の子の「職人」が高いランクにあること。大工や左官等いわゆる手に職を持つということだが、今年は3位、昨年は2位にある。建設業関係では他に20位に建築家・設計士もランクインしている。建設現場もこうした目で見られているという認識が必要だ。因みに子も親も政治家は20位にも入らない。欲望と期待の典型に思えるのだが。

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