コラム

2003/04/10

スタジアムの命名権(新・KK)

2003.04.10 【スタジアムの命名権】

▼日本の大規模スタジアムでネーミングライツ(命名権)の譲渡に伴い個性的な名称のスタジアムが登場した。日本ではサッカーJリーグのFC東京で、本拠地・東京スタジアムの名称を「味の素スタジアム」に変更。続いてプロ野球オリックスブルーウェーブが本拠地・グリーンスタジアム神戸を「ヤフー!BBスタジアム」に変更した

▼ネーミングライツは、プロスポーツの施設などの名称にスポンサーとなる企業名やブランド名を付けるもので、アメリカでは高い広告効果が実証されている。「味の素スタジアム」は5年間の譲渡で契約金額は12億円。因みにサブグラウンドの名称も「アミノバイタルフィールド」に改称するという

▼一方、「ヤフー!BBスタジアム」の場合は2年間の譲渡で2億円の契約。同スタジアムは大規模改造の完了に合わせて新装オープンすることもあり、今年は特に観客数増加に伴う広告効果が期待できるだろう

▼本場アメリカのメジャーリーグの例を見ると、コロラドロッキーズの本拠地は「クアーズ・フィールド」で、ヒューストンアストロズの本拠地は「ミニッツメイド・パーク」である。いずれも有名飲料メーカーがスポンサーで、スタジアム内での自社商品販売などを含めメリットは大きい

▼日本の両スタジアムは改称したばかりなので、まだ違和感があるもののすぐ定着するだろう。新スタジアムを建設する事は簡単ではないが、命名権譲渡等を伴うリニューアルにより集客力をアップさせる試みは今後も増えることが予想される。今回の新しい試みを契機に球団や運営サイドには優れた誘客策の実践を期待したい。(新・KK)

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