コラム

2003/04/15

「選挙」と言うこと(水・YH)

2003.04.15 【「選挙」ということ】

▼春の花便りは梅から始まり桜、桃と続く。そんな時期、新社会人のスーツ姿が未だ馴染まない。小学一年生のランドセルはピカピカだ。この季節は「変化」や「志」をイメージさせる

▼統一地方選がスタートした。政治家への不審が募り、回を重ねるたびに投票率が落ちていく。だからこそ政治家の本当の力量が問われる時期であるし、有権者も資質を問われる時だ。国際問題、景気回復など問題は山積。特に不況脱出は深刻だ。薄給に泣くサラリーマン、医療負担のアップで病院通いが出来なくなったお年寄り

▼「狂乳病は絶対無い」といっていた国政。新型肺炎対策はどうだろうか。不謹慎な予想と言われるかもしれないが、日本上陸は防ぎきれない。航空業界や旅行業界のマイナスが優先さる政治が日本の姿。人間の命など二の次なのだ。これは絶対無視できない現実だから仕方がない

▼何度も登場させて恐縮だがピアス著「悪魔の辞典」によると「有権者」とは「他人の選んだ人のために賛成投票するという神聖な特権に恵まれた者」とある。あまり神経質に考えずに、うなずける当を得た解釈だ。しかし投票という一票の権利を得るために命をかけた先人の純粋な「志」を思い起こしたい。国民が白・黒を明確に意思表示できるのは投票以外には見あたらない

▼棄権は政治への「無言の関心」と評する人も多いが、どうだろう。真摯に投票しても、不祥事で国会を追われいる政治家、手腕の無さを「話が違う」と訳の解らない理由で辞職する議員。決して冗談ではない。小さな一票だが、老いも若きもすべからく平等な意見だ。投票して流れを変えたい。(水・YH)

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