コラム

2003/04/24

携帯電話についての話(新・YA)

2003.04.24 【携帯電話についての話】

▼携帯電話が日本全国に急速に普及して、既に10年余り。特にここ数年では、電話やメールのみならず、写真まで簡単に撮影できる機種が続々と登場している

▼マルチメディア総合研究所の調べによると、平成15年度におけるカメラ付き携帯電話の国内出荷台数は2401万台で総出荷台数の58・6%。前年度はわずか6・9%だったというから、携帯電話の進化と流通のスピードには驚くしかない

▼そんな中、近く発売されるNTTドコモの新機種には、指紋認証によるセキュリティ機能までが搭載されるという。富士通製の「F505i」がそれ。ダイヤルキー下部に搭載された指紋認証ユニットに指を当てて指紋を照合、メールや着信履歴・スケジュール等は本人にしかアクセスできないようになる仕組み。それほど携帯が我々の生活にとって、重要な役割を果たしているということだろう

▼特にもう若者の間では「携帯がないと生きていけない!」という人も多いと聞く。自分が携帯を持っているのか、それとも携帯に自分が持たされているのか判別しにくくなる。ツールを使用している自分自身が、携帯電話の「ケイタイ」だったりして。こちらの方はそう簡単には進化や機種変更は出来ない訳だから、携帯とは次々と成長していく「優秀」な自分の代用品なのかもしれない

▼先の指紋セキュリティについて、同社iモード企画部長の夏野剛氏は「妻にメールを見られてひどい目にあい、(指紋認証の搭載が)たっての希望だった」と冗談を飛ばした。これが笑いで済まない人にとっては、まさに自分を守るために「もう一人の自分」の進化にこれからも期待すべきだろう。(新・YA)

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