コラム

2003/05/13

受動喫煙ということ(水・YH)

2003.05.13 【受動喫煙ということ】

▼土色だった田圃が見事に青田へと変わった。地方ではこの時期の空気がすこぶる美味しい。幸いにも日本では新型肺炎でマスクの着用等神経質になることはない。5月から健康増進法が施行、特に受動喫煙の防止という話題で賑わっている

▼1998年のデータ(15歳以上)によると年間3366億本、平均一人当たり3152本、毎日8・6本の消費。日本人の男性45・9%の喫煙率はドイツの39・0%、フランス38・6%、アメリカ25・7%をはるかに上回っている。しかし2兆3221億円(1999年)もの優良納税者なのだ

▼煙草は時と場合によってはビールの一杯目同様それは美味しいもので、大袈裟な話だが生き甲斐すら感じる時がある。個々の「健康増進法」など人に言われる筋合いのない事だが、如何せん非喫煙者に被害を与えるから問題だ。今回の法律に罰則は無いものの事業者は訴えられる可能性があるから安易ではない

▼「官公庁施設はもちろん飲食店その他大勢の人が利用する施設を管理する者は受動喫煙を防止するための措置を講ずるよう努めなければならない」としている。さっそく5月から首都圏の私鉄構内が全面禁煙になった。これら背景からすればJRが実施しないのはむしろ大問題のはずなのだが

▼そして経済が病んでいる。こちらの「健康回復」は一体どうなってしまったのか。さすがにここまで重病になってしまうと責任が問われて良いのでは。国民はひたすら一生懸命なのだが、心ない一部の政治家(喫煙者)によって、ささやかな生活が脅かされている(受動喫煙)のだ。心から美味しい空気を胸一杯に吸い込みたい。(水・YH)

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