コラム

2003/05/24

善光寺でご開帳(長・YK)

2003.05.24 【長野県善光寺でご開帳】

▼長野県を代表する名所・旧跡に善光寺がある。善光寺の本堂は江戸時代を代表する木造建築物で、国宝に指定されている。しかし、どことなく親しみを感じる不思議な建物だ。その善光寺が今月末まで、7年に1度のご開帳で賑わっている。筆者も先日、休日を利用して参拝してきた

▼当日は参道をチューリップの花びらなどで埋め尽くすイベントとも重なり、門前の落ち着いた朝のはずが、山手線の同時刻と同じ様な状態になっていた。参道入口に辿り着いた時、丁度イベントの開会セレモニーと重なり、人並みに押されて、参道横に出ていた綿菓子の屋台が斜めになりながら移動していた

▼さて参拝だが、まず本尊の右手と綱で結ばれている回向(えこう)柱に触れ、7年に1度ご開帳される前立(まえだち)本尊を参拝。真っ暗な回廊を歩いて極楽の錠前に触れるお戒壇(かいだん)めぐりをした後、御印文(ごいんもん)を頂戴して終えようと考えていた

▼ところが、まず回向柱に触るまでに20分、ご本尊参拝に約40分と計1時間も掛かった。お戒壇めぐりの列の最後尾に並んだ時、関係者の方に「ここから入り口までどのくらい掛かりますか?」と聞くと「1時間半位ですネ」とにこやかに教えてくれた。筆者は「ディズニーランド並ですね」と

▼善光寺は地元の人から親しみを込めて『善光寺さん』と呼ばれている。さん付けで呼ばれている国宝級の神社仏閣はあまり知らない。善光寺が持つ独特の雰囲気は、そういった所からにじみ出てくるものなのだろう。人が親しみの持てる素晴らしい建物を創ることができるのも建設業だけだ。おおいに誇りである。(長・YK)

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