コラム

2003/06/07

不眠ということ(甲・EO)

2003.06.07 【不眠ということ】

▼近年、インターネットやテレビ、深夜営業などの影響で夜更かしを助長するような環境となり、我が国の5人に1人は不眠に悩まされているという。3月19日に厚生労働省の検討会が「健康づくりのための睡眠指針〜快適な睡眠のための7箇条」を発表。検討会のメンバーは医師や薬剤師、精神保健の専門家ら10人

▼「8時間睡眠にこだわる必要はない」「寝酒はいびきを助長する」などの、快眠のコツを伝授したもの。毎日、同じ時刻に起きるリズムをつくることや、目が覚めたら日光を取り入れて体内時計をスイッチ・オンにすることなどの大切さを指摘している。寝酒については「夜ゆったりとした気分で少量のお酒を楽しむには問題がない」との注釈も

▼こうした中、我が国で初めて医者の処方箋なしで全国の薬局で買える睡眠改善薬が4月から発売された。大反響で、発売から1か月で年間の売上目標を達成、年間予想を困難とするほどの売上だという。いかに、不眠になやまされている国民が多いかを物語っている

▼ところで、人間の眠りを促進し脳の中で分泌されるメラトニンという自然成分がある。歳とともに量が減少、だんだん眠れなくなってくる原因がこれ。アメリカなどではスーパーなどビタミン剤と同様の扱いで売られており、確かな効果も確認されている。我が国では薬が安すぎるため承認申請する企業が無く、手に入れるためには個人輸入しかないのが現状

▼このように、国民が欲しくても様々な事情で入手出来ないものは、まだまだ多くある。建設業界についても同様ではないか。意外と身近なところに新しい仕事があるに違いない。(甲・EO)

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