コラム

2003/07/18

競馬で気になる人の幸せ(本・HK)

2003.07.18 【競馬で気になる人の幸せ】

▼中央競馬の阪神競馬場(兵庫県宝塚市)で6月29日に行われた第44回宝塚記念で、単勝(一頭のみ)馬券1、222万円を購入した男性が1億9、900万円の配当金を手にした。購入した馬券は、東京都港区の場外売り場「ウインズ新橋」で6番人気だったヒシミラクル(角田晃一騎乗)。レースは、ヒシミラクルが優勝し、払戻金は1、630円(16・3倍)だった

▼この他人の幸せに各紙がこぞって報道した「宝塚2億円馬券の行方?」。有力な仮説では、1、222万円購入の直前に、同じ売り場で6月8日に行われた安田記念の払戻金が約1、200万円あった。その儲けをそっくりそのまま宝塚記念につぎ込んだのではないかとされている

▼これは、ヒシミラクルの単勝馬券売り上げの約36%を一人で購入したことになる。また、購入額が高額だったため、ヒシミラクルの単勝オッズ(予想配当)は、一時的に1・7倍にまで急落した。JRA(日本中央競馬会)では「一人で買ったのなら単勝史上最高の獲得額ではないか」としているが、正確な記録はないらしい

▼一方、約2億円という高額な配当金を換金する場合。自動払戻機での上限は99万9、990円までで、払戻窓口での換金になる。JRAでは、即座の払い戻しは可能で、身分証明書などの提示も必要ないとのこと

▼買ち馬券の払戻し期限は60日以内で、儲けが50万円を超える場合は、一時所得として課税対象とされる。馬券収入から馬券購入額と特別控除50万円を引いた金額の半分が課税対象。今回の場合、課税対象額は9、323万円。他人の税金まで心配しても何のメリットもないのだが。(本・HK)

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