海洋深層水の時代（新・ＫＫ）

2003.08.28　【海洋深層水の時代】

▼日本人がスーパーやコンビニでミネラルウォーターを買うようになって久しいが、今度は海洋深層水を買う時代になりそうだ。最近、我が家の冷蔵庫にも海洋深層水が常備されるようになった。もっとも、ミネラルウォーターや水道水と区別し、少量を大事そうに飲んでいるのが現状である

▼実際に飲んでみると柔らか味があり、ほんのり海水っぽさを感じる。喉を通った後に体内にスーッと入って行く感じも独特だ。確かに体に良さそうで常時飲みたい気分になるが、正直言って現在の価格帯では簡単に手が出せない

▼海洋深層水は一般的に水深２００ｍ以深の層にある海水を指す。太陽光が届かないため植物プランクトン等の光合成が行われず、海水が無菌状態でかつ低温、清浄に保たれている。加えて海流の循環で自然再生されるため、無限大。この３大特性はこの「清浄性」「低温安定性」「富栄養性」であるが、他にも浸透性の高さやまろやかさに通じる「熟成性」、ミネラルがバランス良く含まれる「ミネラル特性」もある

▼海洋深層水はこれらの優れた特性により食品・健康・医療分野はもとより水産分野、農業分野、エネルギー分野に至るまで様々な分野での利活用が期待されている。既に海洋深層水を利用した食品や化粧品、お酒等が発売されており、今後も続々と新商品が登場する予定とか

▼現在、各地で海洋深層水の取水、分水施設の建設及び調査が進んでおり、水の安定供給が実現すれば低価格で販売されるだろう。海洋深層水は特に温浴効果が優れていると聞く。近い将来、海洋深層水のお風呂で毎日の疲れを癒す時代が来るかもしれない。（新・ＫＫ）